【IoTでスマートな暮らし】スマホで、野菜を育てて…食べる!? 家庭菜園がインターネットに繋がったら、野菜に対する不思議な気持ちが芽生えた
インターネットは、いまやパソコンやスマーフォンだけのものではありません。私たちの身のまわりの自動車、テレビ、カメラなど、さまざまなモノがインターネットとつながり、それらはIoT(Internet Of Things)と呼ばれるようになりました。
では、私たちの身の回りのモノがインターネットにつながるとどうなるの? 本連載では、マンガ家でライターの斎藤充博さんが毎回異なるIoTガジェット・家電を実際に使用し、IoTな暮らしをしてみた感想をマンガとコラムでお伝えします。
今回、斎藤さんが使うのは、スマホのアプリを通じて自宅で野菜を栽培&収穫できるという「やさい物語」です。家庭菜園とIoT……? 斎藤さんの暮らしの変化はいかに!?
野菜を育てるのにインターネットにつながる必要あるの? とりあえずレタスの種をまいてみた
今回、PreBell編集部から送られてきたのは「やさい物語」という水耕栽培のキット。土ではなく、水と液体肥料だけでレタスなどの野菜を育てることができます。しかも、このキット、インターネットにつながって野菜を育てることができるらしいのです。以前体験した自動調理鍋「ヘルシオホットクック」ではお鍋がネットにつながって料理をするということに驚きましたが、もはや食材までも作れてしまうとは……! 一体どんな風に栽培できるというのでしょう。とりあえず使ってみることにしました!
これがインターネットにつながる水耕栽培キット「やさい物語」です。横幅48cmと、キッチンやリビングに置いても邪魔にならない大きさ。なんとなく近未来的な雰囲もあって、こういうの好きだな……。
本体を組み立てた後は、キット付属のレタスの種をまきます。
「やさい物語」をWi-Fiにつなげます。そしてスマホにアプリをインストール。
水が不足しているとこんな風に通知が届くんです。
放っておいたら2日後に芽が出ました。とてもうれしい! ひとまず見守っていきましょう。
生活リズムまで管理できちゃう? 部屋の温度と湿度もグラフでお知らせ
「やさい物語」は部屋の温度や湿度を測って、スマホに送ってくれます。僕の家には温度計も湿度計もなかったのでこれは意外と便利。
さらに「やさい物語」は温度や湿度の推移をまとめてグラフにしてくれるのです。今は冬なので、室温は朝起きて暖房をつけた時間と、夜寝るときに暖房を消す時間とほぼ連動しています。自分でも意識していなかった生活リズムが可視化できるようで、おもしろいです。また、乾燥の気になる季節、自分たちのためにも湿度を保とうという意識が向くようになりました。野菜を育てながら自分たちも健康になっちゃいますね。
成長過程をスマホのアプリで管理。 搭載のカメラ機能で記録した写真はわが子のアルバムを見るようなうれしさ!?
「やさい物語」は本体にカメラ機能が搭載されていて、1日に2回、栽培中の野菜の様子を自動で撮影してくれます。本体はインターネットにWi-Fi接続されているので、撮影された写真は、Wi-Fiを介してサーバーにアップロードされ、スマートフォンのアプリから確認できるようになります。
だんだんと育ってきているのがおわかりでしょうか。
photoライブラリの一覧画面のスクリーンショットはこんな感じ。こっちの方が成長がわかりやすいかもしれませんね。
アプリのライブラリーの写真で記録されていく成長過程を見るのがすごく楽しいです。わが子の成長ぶりを見るような気持ちで、だんだんと野菜に思い入れができてくるのかもしれません。
かわいいレタスが育ったら、いざ、実食!
4週間ほど経ちました。もう十分育ちましたね。そろそろ食べごろでしょうか。
収穫から5分後、「新鮮」なんていう言葉で表現することがおかしいくらい、とびきり新鮮です。まずはサラダにして食べてみました。市販で売っているレタスよりもずっと小さいからなのか、やわらかくてクセがありません。
ツナとマヨネーズでサンドイッチにしてみました。こちらも美味。
それにしても、家の中でずっと見守っていたものを食べるって、すごく不思議です。僕はレタスを単に育てていただけじゃなくて、一緒に「生活」をしていたんだろうな……。
ちょっとセンチな気持ちになりましたが、自分の手で作ったレタスはとてもおいしかったので、もう一回育ててみたいです。
現在、「やさい物語」のHPでは、3回分の「やさいセット」として、レタス3種とバジルを販売しています。これから栽培できる野菜種類も増えるようなので期待大!
この水耕栽培キットがあれば、心も食卓も潤いそうです。
マンガ・文:斎藤充博
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