ホンダ、北米向けEV充電ポートにテスラ採用
本田技研工業(ホンダ)は9月7日、北米で販売する電気自動車(EV)の充電方式について、2025年からテスラ車用の規格を採用することを発表した。日本の自動車メーカーとしては、日産自動車に次いで2番目にテスラ方式を選択することとなる。今後、他のメーカーも追随する可能性が見込まれる。
採用するのはテスラの充電ポートである北米充電標準規格(NACS)だ。ホンダによると、2025年から北米で販売を予定している新型EVには、「NACS」の充電ポートを搭載する計画だ。
米国方式の充電ポート「CCS1」を備えたEVも販売されるが、専用のアダプターでNACSでの充電も可能だ。「NACS」の充電速度は「CCS1」に比べて速いとされている。
ホンダは今年7月、米ゼネラル・モーターズ(GM)、独BMW、韓国の現代自動車など大手自動車メーカー7社と合同で、「CCS1」と「NACS」の双方に対応した充電システムを整備する合弁会社を設立する計画を発表した。
「NACS」は急速充電網「スーパーチャージャー」を北米で1万2千基以上展開し、米国では実質的な標準規格とされている。富士経済の調査によると、2022年時点で北米における「NACS」の利用は全体の約半分を占めるという。
すでにGMやボルボ、メルセデスが「NACS」の採用を決めている。今年6月には、自動車技術者協会が「NACS」の標準化を表明しており、今後さらなる参入が見込まれる。
ホンダは2040年までに100%EVメーカーに
ホンダは先進国でのEVの販売比率を2030年までに4割に引き上げる目標を掲げる。2035年には80%、2040年には完全にEV切り替えを果たす予定だ。
ホンダは2024年から北米に量産型のEVを投入予定だ。まずはGMとの共同モデルとホンダ独自の中大型EVの発売を計画している。2025年からは「NACS」を搭載し、北米での競争力を高める。
【関連リンク】
・テスラ方式のEV充電、日産に続きホンダも採用…米市場で半分のシェア(読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230907-OYT1T50289/
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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