Amazon、顧客の意思決定を支援するAIチャットボット「Rufus」を発表
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2024.02.21 Amazon、顧客の意思決定を支援するAIチャットボット「Rufus」を発表

長年AIのソリューションや基盤モデルの開発に取り組んできたAmazonが、2月1日に自社顧客向けに開発したAIチャットボット「Rufus」を発表した。

AIを活用したチャットボットのRufusは、オンラインショッピングに特化しており、OpenAIの「ChatGPT」のような動作をする。すなわち、このテクノロジーは、ユーザーからのテキストでの質問に対してAmazonの膨大なデータを背景にパーソナライズされた情報を提供することができる。

ChatGPTと同様のAI技術の上に、Amazonの膨大な商品カタログ、顧客レビュー、Q&Aデータベースにアクセスする能力を備えている点がこのツールの特徴だ。

検索バーに質問を入れるだけ 商品比較などユーザーに有益な情報を提供

これらはすべてAmazonのモバイルアプリの検索バーに入力することで可能となる。AmazonはRufusのベータ版をすでに米国向けショッピング用モバイルアプリで少数の顧客に向けて提供しており、今後数週間をかけて米国の幅広いユーザーに向けて順次展開していくという。

ユーザーが商品を購入する際に直面するあらゆる疑問やニーズに対して、最適な商品を紹介したり、考慮すべきポイントをアドバイスできる。今までの検索フィルターではまかなうことが困難な部分まで網羅し、有益な情報を提供する。

例えば、「ガーデニングを始めたい」や「ゲーミングPCを購入する際の注意点」などといった質問ができる。ChatGPTや、Microsoftの「Copilot」、Googleの「Bard」と似たような使い方ができるのだ。

また、「〇〇と〇〇の違いを教えて」といった質問をすれば同一商品の比較ができ、商品一覧ページ上でお薦め商品を提示するように指示を出すことも可能だ。

これまでもAIを活用した機能を取り入れてきたAmazon。信頼できる顧客レビューデータに基づいて各製品をまとめたレビューを提示するレビューハイライト機能や、サイズに関するレビューからAIが分析し購入サイズを変更したほうが良いのかなどの提案をするフィットレビュー・ハイライトなどがある。

Amazonは生成AIの力を活用しAIチャットボット「Rufus」を導入することで、顧客の意思決定を支援し、ショッピングプラットフォームとしての価値を上げる計画だ。顧客からのフィードバックを元にRufusの改善も行っていくという。

【関連リンク】

・アマゾン、ショッピング向けAIチャットボット「Rufus」を発表(Yahoo! JAPANニュース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2fc90d5cb2d7863c13fade7afde38d96705ddd4

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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