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YouTube、広告ブロックアプリへの規制強化

2024年4月15日、YouTube(Google傘下)は、利用規約に反するサードパーティー製の広告ブロックアプリに対する取り締まりの強化を発表した。

この新しい規制により、広告ブロック機能を持つアプリを使ってYouTubeの動画を視聴しようとすると、インターネット接続が遅くなったり、「次のコンテンツはこのアプリでは利用できません」というエラーメッセージが表示されるようになる。

YouTubeは、広告ブロックを利用することがクリエイターの収入を奪うと説明した。そのため、広告ブロックアプリの利用者に対し、有料の「YouTube Premium」への登録を促している。YouTube Premiumでは、広告なしの動画視聴が可能である。

2023年秋にはすでに、広告ブロックを使う視聴者に対し、広告の許可かYouTube Premiumの利用を求める取り組みを始めていたが、今回の強化はその一環である。

広告ブロックアプリとの攻防戦

広告ブロック機能を持つアプリは長らくYouTubeの収益を脅かし続けてきた。2022年3月には人気アプリ「Vanced」が運営側の「法的理由」により終了に追い込まれた。

さらに2023年10月頃からは、YouTubeによる「アンチ広告ブロッカー」の本格的な展開が始まり、大手の広告ブロックアプリ「Adblock Plus」や「uBlock Origin」ユーザーを混乱に陥れた。

広告ブロッカー開発者によると、YouTubeは動画再生前にAPIをチェックし、レスポンスが変化していれば広告ブロックの使用と見なして対策を講じてくる。これに対し広告ブロッカー側も常に新たな回避策を講じるといういたちごっこが続いていた。

しかし、YouTubeは単に広告ブロッカーだけでなく、ブラウザの追跡防止機能や一部のセキュリティソフトなども検知対象としているため、ユーザーが複数のツールを使うと検知される可能性が高い。結局のところ、広告ブロック側は技術的な限界に直面しつつあり、YouTubeが最終的に勝利する公算が高いだろう。

【関連リンク】

・YouTubeが「広告ブロッカー」の取り締まりを強化しサードパーティーアプリも禁止に(GIGAZINE)
https://gigazine.net/news/20240416-youtube-ad-blocker-crackdown-third-party-apps/

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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