ツイッタージャパンの松山氏、Xの今後の展望を述べる 新社名には「X」を含む
X(旧Twitter)日本法人の代表取締役である松山歩が読売新聞のインタビューで、アニメを中心とするコンテンツの配信、AIを活用した取り組みなど今後のXの展望を述べた。
2024年4月、Xではアニメ「怪獣8号」の配信を開始した。松山氏は「日本が世界に誇る資産であるアニメを中心に、映画、スポーツ、ニュース番組など、日本のコンテンツの配信を進めていく」と述べ、テレビ放送と同時に全世界に配信する初の試みで、反響は大きいという。
AIを取り入れ、問題の解決とより使いやすいコンテンツに
また昨年、閲覧数に応じて広告収益を分配するシステムを導入したが、収益目的で偽情報が拡散されていることが問題になっている。「インプ稼ぎ」と言われる、この類の投稿についてはAIによる偽情報の検出や、悪質なアカウントは追跡して削除するといった対策を強化すると強調した。
最近、問題が深刻化しているのがSNS上での「なりすまし」だ。これについては「Xでは昨年、認証マークがなければ広告を出稿できない仕組みを導入した」と述べ、広告主の審査を厳格化していると明らかにした。
日本でのXの1日あたり利用者数は約4000万人と2022年より3%増え、米国に次ぐ世界2位。今後はAIを取り入れ、検索結果を要約したり、おすすめの投稿の表示を可能にする他、スマートテレビ向けのアプリもまもなく提供を開始し、X上の動画をテレビ画面で視聴できるようにする。
昨年末には、アプリ開発拠点を日本に新設することを公表していたXだが、日本でのサービスをより拡大していくために「今後かなりの人数を採用していく」と話した。
「X」というアプリ名が世間に浸透してきたように感じるが、現在も社名は「ツイッタージャパン」のまま。インタビューで「いずれ『X』を含んだ社名に変更する」と述べた。
【関連リンク】
・ツイッタージャパンは「いずれXを含んだ社名に」…日本でエンジニアを「今後かなりの人数採用」(読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/science/20240427-OYT1T50180/
関連記事
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
この記事を気にいったらいいね!しよう
PreBellの最新の話題をお届けします。