Apple、WWDC24でOpenAIと連携を発表 Apple製品にChatGPT組み込む
日本時間の6月11日に開催された年次開発者会議(WWDC24)で米Appleが米OpenAIと提携し、生成AI「ChatGPT」をApple製品に組み込むことを発表した。2024年内にiOS18、iPadOS 18、macOS Sequoaiに統合されるという。
Amazonの「Alexa」の3年前、OpenAIがChatGPTを発表する10年以上も前から独自のチャットボット「Siri」を提供していたApple。SiriでもChatGPTの専門知識を利用できるようになる。写真やドキュメントに関する質問にもChatGPTを活用できるが、いつ使用するかはユーザーが制御可能だ。
4月には、GoogleのAIサービスである「Gemini」をiOSに組み込むためAppleとGoogleでの話し合いが行われていると、ブルームバーグが報じていた。
Apple Intelligenceでアプリの機能向上 Siriとの会話もより自然なものに
また、新iOSではパーソナル人工知能システム「Apple Intelligence」も無料で利用可能となる。言語や画像を理解し、写真からイラストを生成したり、編集・校正・要約などの文章生成機能を備えている。ユーザーに合わせて日々のタスクをよりすばやくこなせるようにする。2024年秋より米国にてベータ版がリリースされ、他の言語への対応は2025年を予定している。
同システムによってさまざまアプリに新たな機能が追加される。例えば、2011年から提供されているAppleの音声アシスタント「Siri」での会話はこれまでより自然なものになり、「メール」では複雑なメールの返信を生成する。「Safari」ではウェブの情報を要約するなど、新しい機能が搭載される。
【関連リンク】
・アップル、「iOS」に「ChatGPT」を組み込むOpenAIとの提携をWWDCで発表か(CNET Japan)
https://japan.cnet.com/article/35219753/
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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