Notion、4年間で100倍の驚異的成長。1億ユーザーへの軌跡
コラボレーションソフトウェア「Notion」が、2024年7月に世界での利用者数が1億人を突破した。2020年時点では100万人だったユーザー数が、わずか4年で100倍という驚異的な成長を遂げた。
Notionの起源は意外にも日本にある。共同創業者が京都で日本の職人精神や細部へのこだわり、ホスピタリティーに感銘を受け、最初のコードを書いたことが始まりだった。2016年にNotion1.0をリリース後、2021年10月に日本語ベータ版、2022年11月に日本語正式版をリリースし、日本市場への本格展開を開始した。
現在、Fortune 100企業の62%、Forbes Cloud 100企業の90%以上が導入しており、日本でもトヨタ自動車や三菱重工などの大手企業が活用している。トヨタ自動車は、かんばん方式のデジタル版としてNotionのKanbanボードを採用している。
新機能の展開とAI強化への取り組み
2024年10月以降、Notionは次々と新機能を発表している。最も注目を集めているのは、2025年初頭にローンチ予定の「Notionメール」だ。Gmailと同期し、Notion AI を活用したメールの自動整理や下書き作成、アーカイブ機能を提供する。また、Notionカレンダーとの連携により、スケジュール調整も効率化される。
同社CTOのファジー・コスロウシャシ氏は、企業が平均88以上のツールを使用している現状を「ソフトウェアのスプロール現象」と指摘。この課題に対し、Notionは"レゴブロックのアプローチ"で解決を図る。テキスト編集、チャート、データベース、自動化といった機能を、ユーザーが必要に応じて組み合わせることで、カスタマイズ可能な統合環境を実現している。
さらに、Microsoft TeamsやSalesforceとの連携強化も発表された。特にTeamsとの統合は日本市場からの強い要望に応えたものだ。また、フォーム機能の追加やデータベースの20%高速化など、既存機能の改善も続けている。
Notionの利用は企業に限らない。タイの僧侶たちが瞑想のスケジュール管理やプロジェクト管理に活用するなど、想定外の使われ方も生まれており、その柔軟性と汎用性の高さを示している。
【関連リンク】
・4年間でユーザー数は100倍! 1億人が使うビジネスツール「Notion」は何が魅力か(ASCII)
https://ascii.jp/elem/000/004/233/4233711/
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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