メガネがマウスに? JINSが発表した「JINS ASSIST」とは
アイウェアブランドJINSが、頭の動きだけでPCの操作ができるデバイス「JINS ASSIST」を発表した。この製品は、メガネのテンプル部分に取り付ける小型のデバイスで、カーソル移動やクリックといったマウス操作を可能にする。価格は15,000円(税込)で、JINSオンラインショップおよび障害者手帳アプリ「ミライロID」のミライロストアで購入できる。
JINS ASSISTの特徴は、手を使わずにPC操作ができる点にある。頭を少し動かすだけでカーソルが移動し、一定時間停止することでメニューを開くことが可能だ。右を向くと右クリック、下を向くと左クリック、上を向くとダブルクリックなど、直感的な操作ができる仕組みとなっている。
このデバイスは、JINSが2015年に発表した「JINS MEME」のセンサー技術を応用し、マウス操作に対応できるように開発された。障害のある人や、従来のマウス操作が困難な人々からの要望を受け、JINSは試作とテストを重ねて製品化に至った。テンプルの厚さが0.8~4mm、高さ2mm以上で平面部分があるメガネであれば、JINS以外のフレームにも装着できる。
JINS ASSISTの実用性はどうか
JINS ASSISTの本体重量はわずか4gで、長時間装着しても負担が少ない設計となっている。有線接続のため充電が不要で、接続が途切れる心配もない。ケーブルの長さは1.7mあり、PCとの距離を確保しながら操作することが可能だ。対応OSはWindows 10以降およびmacOS Ventura以降となっている。
実際に使用した人の感想として、「感度調節なしでも操作できたが、細かい設定を行えばさらに使いやすくなりそう」との声がある。専用の補助ソフトを活用することで、カーソル移動速度やクリック感度の調整、最大6つのショートカット設定が可能になっている。こうしたカスタマイズ性の高さは、多様なユーザーに適応するうえで重要な要素となる。
JINSは、過去にもウェアラブルデバイスの開発を行ってきたが、今回の製品は特にPC操作の支援に焦点を当てている。従来のマウス操作が難しかった人にとって、PCとの接点を広げる手段となる可能性がある。企業や教育機関での導入も視野に入れながら、JINS ASSISTは今後どのように活用されていくのだろうか。
【関連リンク】
・JINSから「メガネにつけるマウス」。これ、かなり革命的かも(GIZMODO)
https://www.gizmodo.jp/2025/02/jins-assit-handson.html
関連記事
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:Freepik
- tag
この記事を気にいったらいいね!しよう
PreBellの最新の話題をお届けします。
