Apple TVとは。テレビで動画もアプリも見たい人必見!
今やNetflixやAmazonプライム・ビデオのように、定額制の動画配信サービスが普及し、ネットで映画やドラマを観ることが当たり前の時代となりました。こうしたサービスの普及により、テレビと接続することで動画配信サービスを観ることができるようになる「セットトップボックス」というデバイスが注目を集めています。
この記事では、Appleによるセットトップボックス「Apple TV」でできる5つのことと、同じようなセットトップボックスであるFire TV Stickと比較したときのメリットとデメリットを紹介します。
目次
Apple TVとはAppleが販売する、テレビに接続することで簡単にネットワーク経由で映画やテレビ番組、音楽など各種配信サービスのコンテンツを視聴できるようになるセットトップボックスと呼ばれるデバイスの一種です。
2022年9月末現在、2種類のApple TVが併売されています。
Apple TV 4K
32GB:25,800円(税別)
64GB:28,800円(税別)
Apple TV HD
32GB:21,800円(税別)
Apple TV 4Kはその名の通り4K再生に対応しているほか、より鮮明な映像を楽しめる4K HDRにも対応しています(4K画質を鑑賞するには4K対応テレビである必要があります)。HDRとはこれまでよりも広い明るさの幅を表現できる技術のことです。さらにCPUも高速なものが搭載されているため、スムーズな動作を可能にします。
Apple TVは様々な映像コンテンツをはじめ、音楽、アプリなどテレビ上で人気のコンテンツを楽しむことができるデバイスです。具体的にできることを、それぞれ見ていきましょう。
iTunes Storeで映画を購入もしくはレンタルすることで、24時間いつでも好きな映画やビデオを楽しめます。またNetflix、Amazonプライム・ビデオ、Appleの新しいサービスであるApple TV+、AbemaTV、Hulu、U-NEXT、dTV、バンダイチャンネルといった月額動画配信サービスのほか、YouTubeなどの動画共有サイトの無料コンテンツも利用することができ、それぞれのサービスが配信しているコンテンツをテレビの大画面で再生できるようになります。
iTunes Storeはそれぞれの映像作品ごとの課金となり、最新の映画やドラマから過去の作品まで、豊富なラインナップが日々更新されています。また、動画配信サービスは新旧の映画やドラマ、バラエティといった作品はもちろん、オリジナル作品の制作にも力を入れています。
また、iTunes StoreやNetflix、Amazonプライム・ビデオでは4K画質の作品も配信されており、AppleTV 4Kならそうした作品を観ることができます。
AppleTVはiTunesが使えるので自分のアカウントにログインすることで、テレビから音楽を楽しむことができます。もちろんAppleが提供する定額サブスクリプションサービスApple Musicを利用することも可能です。リビングのテレビを外部スピーカーに接続している場合などにおすすめです。
そのほか、AppleTVでiTunesにログインしなくても音楽を聴くことはできます。Macパソコンをホームシェアリングで連携してiTunesから音楽を再生できたり、iPhoneをAirPlayでテレビとつなげて音楽を流したりすることができます。友人を家に招き、友人の持っている音楽をテレビで流したい場合は、こうした方法が有効です。
App Storeで配信されているアプリの中にはゲームも用意されており、Apple TVに対応していればテレビでプレイすることができます。まるでゲーム専用機のような迫力を持った作品もあり、本格的にプレーをしたい人向けに複雑な操作を助けるゲームコントローラも別売されています。
日本が誇るスーパーファミコンの名作RPG『クロノ・トリガー』やメガドライブの『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』などの家庭用ゲームの移植作ほか、『AG Drive』などの最新3Dゲームがテレビの大画面で楽しめます。
Appleが提供するiCloudフォトライブラリを使うことで、アップロードした写真やビデオをテレビの大画面に映し出すことができます。ホームパーティなどで友だちや家族に写真を見せたいとき、カップル同士で思い出の写真を一緒に見たいときなどに便利です。
写真やビデオが大量にあり、iCloudの容量不足に困っている人は追加容量の購入を検討してみてはいかがでしょうか。詳しくは以下の記事をチェックしてみてください。
Apple TVには、iPhoneやiPad、Macと接続できる「AirPlay」という機能が搭載されています。このAirPlayを使うことにより、ビデオ、写真、音楽などを、Apple製デバイスからApple TVにストリーミングしてテレビに映し出すことができます。アプリのコンテンツ自体をストリーミングできるのは、AirPlay対応アプリのみですが、対応していなくても画面自体をミラーリングすることでテレビに映し出すことができます。みんなで一緒に、より広い画面でコンテンツを楽しみたい場合などに便利です。
Macの場合、AirPlayを利用することでテレビをサブディスプレイとして使用できるようにもなります。モニターを追加で購入することなくデュアルディスプレイ環境を構築したい場合や、プレゼンの場で活躍してくれることでしょう。
Apple TVとの比較対象として1番に挙げられるセットトップボックスの製品は、Amazonが提供する「Fire TV Stick」です。その2つを比較した場合のメリットとデメリット見てみましょう。
どちらの製品も4K対応タイプであれば4K動画を観ることができるため、画質面ではどちらも申し分のないほどハイスペックだといえます。また、操作性についてもApple TVには音声認識としてSiriが搭載されていて、Fire TV StickにはAlexa(アレクサ)が搭載されています(Alexa対応モデルのみ)。どちらも話しかけるだけでコンテンツを呼び出したり、アプリを操作したりできる音声認識技術なので、操作性の面では両者ともに利便性が高いといえるでしょう。
比較したときのApple TVのメリット・デメリット
Apple TVのメリットは、Apple製デバイスやアプリとの連携がスムーズであることです。前述した通り、Apple TVはiTunesで音楽を聴いたり、iCloudフォトライブラリの写真を見たり、iPhoneやMacをAirPlayでミラーリングしたりといったことができます。そのほか、iPhoneをリモコンとして使用することもできます。
さらに、Apple TVとApple製デバイスやアプリを同じApple IDでログインしていれば面倒な登録作業も必要ないので、Appleユーザーにとっては大きなメリットといえるでしょう。
一方、Fire TV Stickでも多数のアプリを利用することができ、Amazon Musicで音楽を聴くこともできます。自分が利用しているほかのデバイスやアプリによっては、Fire TV Stickが合っているという場合もあります。
Apple TVのデメリットは、Fire TV Stickと比べて高価なことです。Apple TV 4Kの32GBモデルが税込25,800 円。それに対し、Fire TV Stick 4K Maxは税込6,980円(2022年9月末現在)。約3倍の差があります。コストパフォーマンスを重視する人は、Fire TV Stickを検討した方がいいでしょう。
普段からiTunesで映画やビデオを購入・レンタルしている人、iPhoneやiPad、Mac、AirPodsなどのApple製品を所有していて、テレビと接続して楽しみたい人には非常にオススメの製品です。
Apple TVはお使いのテレビの可能性を広げてくれるデバイスです。各種動画サービスを楽しめるようになるほか、iPhoneやiPad、Macを出力元としてさまざまなコンテンツを大画面に表示することができるため、大人数でコンテンツを共有したい場合にもとても便利です。こうした用途のデバイスを探している方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:Getty Images
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