モニターを2画面にしてデスクワークを快適に!環境の作り方とメリットを解説 ネットの疑問・お悩み

モニターを2画面にしてデスクワークを快適に!環境の作り方とメリットを解説

デュアルモニターという方法をご存知ですか?

これは2つのモニター画面を使ってデスクワークを快適に行う方法です。

テレワークの普及に伴い、デュアルモニターで仕事をする人が増えていますが、この環境を構築するためには専用のケーブルが必要となります。

本記事では、デュアルモニター環境の構築方法とそのメリットについて解説します。

とくにノートパソコンをお使いの方には、大画面で作業ができるため作業効率が向上するためおすすめです。

モニターを2画面にするデュアルモニターとは

モニターを2画面にするデュアルモニターとは

モニターを2画面にするデュアルモニターとは、1台のパソコン(デスクトップ)に2つのモニターを接続し、2画面を同時に利用することです。

ノートパソコンであれば、1つのモニターを接続することです。

このデュアルモニターは、表示領域が拡大し、作業効率や生産性が向上するために行われます。

たとえば、調べ物をしつつ同時に書類作成をしたり、ゲーム配信をしながら攻略動画を視聴したりと、複数のタスクを同時に行うことが可能になります。

デュアルモニターは、「マルチモニター」や「マルチディスプレイ」とも呼ばれることがありますが、その基本的な意味は共通しており、2つ以上のモニターを使用して多くの情報を表示することを指します。

モニターを2画面にしてデスクワークを快適にする環境の作り方

モニターを2画面にしてデスクワークを快適にする環境の作り方

モニターを2画面にするデュアルモニターの環境を作るためには、以下の機器が必要になります。

  • 映像接続端子に対応したモニター
  • 映像端子に対応したケーブル(HDMI・VGA・DVI)

パソコンの映像出力端子とモニターの映像入力端子によって、必要な映像用ケーブルの種類が決まります。

次では、HDMI、VGA、DVIの3つの映像用ケーブルそれぞれの特徴を解説します。

HDMI

HDMI(ウィキペディアより)

HDMI(High-Definition Multimedia Interface)は、2002年に半導体メーカーSilicon Imageや家電メーカーSONY、パナソニックなど7社が共同で考えた規格です。

【HDMIケーブルの種類】

ケーブルの種類 対応映像 その他の特徴
スタンダードHDMIケーブル 720p・1080i -
ハイスピードHDMIケーブル 1080p 8bit超の色深度に対応
プレミアムハイスピードHDMIケーブル 4K/60p HDR信号、HLG (Hybrid Log Gamma)、24bit超の色深度に対応、HDMI 2.0b に適合
ウルトラハイスピードHDMIケーブル 4K/120p・8K/60p DynamicHDR、eARC、VRR、ALLMに対応、HDMI 2.1 に適合

高品質な映像や音声を、デジタル家電やAV機器間で伝送するためのものです。

映像信号、音声信号、制御信号などを1本のケーブルにまとめて送信できるため、従来別々のケーブルで伝送していた各信号を1本のHDMIケーブルで一元化できます。

近年のパソコンやモニターなどの大半はHDMIを通じた入出力に対応しており、ゲームプレイにも欠かせない存在となっています。

VGA

VGA(ウィキペディアより)

VGA(Video Graphics Array)は、アナログ信号を使用する映像信号規格の一つで、1987年に発表されました。

この規格は、パソコンのディスプレイ装置の解像度と表示色を定めています。

VGAの代表的な表示モードは640×480ピクセル・16色、最大解像度はQWXGA(2048×1152px)です。

VGAは古くからパソコンの外部ディスプレイ用のケーブルとして使用され、現在でも会議室のプロジェクターやパソコンのモニター、液晶テレビの背面にこの端子が付いている製品が多く見られます。

DVI

DVI(ウィキペディアより)

DVIには2種類、DVI-DとDVI-Iがあります。

DVI-Dはデジタル信号のみに対応し、DVI-Iはデジタル信号とアナログ信号の両方を含みます。

また、DVIはVGAと形状がよく似ていますが、信号の違いがあり、デジタル信号のDVIの方が画質が良いといった特徴があります。

小さなディスプレイであれば画質の違いはあまりわかりませんが、大きなディスプレイを使用するとその違い(画質の粗さ)がよくわかるでしょう。

より良い画質を求める場合は、DVIやHDMIの使用がおすすめです。

モニターを2画面にしてデスクワークするメリット

モニターを2画面にしてデスクワークするメリット

モニターを2画面にするデュアルモニターのメリットをまとめると、以下のようになります。

作業スペースが広くなる

デュアルモニターは作業スペースを2倍に拡大し、複数のアプリケーションやウィンドウを同時に表示することを可能にします。

これによりブラウザやメールアプリ、Excelなどの表計算アプリを同時に使用でき、各アプリ間の切り替えといった時間を要する作業が不要になります。

テレワークが増えて家での作業時間が増えた方にとって、デュアルモニターは非常に便利に感じることでしょう。

ウィンドウを大きく表示できる

ウィンドウを大きく表示できる

大きな画面で作業することは、データ入力や資料の作成など細かな作業をする方にとってはおすすめです。

左側のディスプレイで図表を作成しながら、右側のディスプレイで文章を作成するといった使い方も可能です。

デュアルモニターによる作業効率化の研究論文もある

デュアルモニターによる作業効率化の研究論文もある

デュアルモニター環境を利用すると、作業効率が向上することが研究で示されています。

論文では、17インチのデュアルモニターを使用した場合、同じサイズのシングルモニターを使用した場合に比べて、作業時間が平均で41.4秒短縮されました。

作業効率が向上した理由として、ディスプレイの表示領域が広がることで、同時に見ることができるウィンドウの数が増え、ウィンドウの重なりが減少したことが挙げられます。

ウィンドウをアクティブにしたり、移動したり、サイズを変更したりするといった操作が減り、全体としての作業効率が向上したことが考えられます。

大画面ディスプレイ・多画面ディスプレイの導入による業務効率化の測定

まとめ

デュアルモニターの利用は、一度に多くの情報を表示できる

モニターを2画面にして作業を行うデュアルモニターの利用は、一度に多くの情報を表示できます。

作業効率を向上させることができるため、デスクワークで導入されている方も多いでしょう。

とくに、画面が小さいノートパソコンでも快適な作業環境を実現できます。

新たなモニターの購入はコストがかかりますが、現在のパソコン環境に満足できない方や作業効率を上げたい方は、デュアルモニターの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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