テレワーク環境、満足していますか?独自調査で見えた実態・快適にテレワークするためのヒント集
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、「緊急事態宣言」の対象地域が全国に広がったのが、4月16日のこと。発令から約2週間が経過した5月4日、5月末までの延期が確定しました。この期間中は、不要不急の移動の自粛が求められていることから、テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)に切り替える企業が増えてきました。 いっぽうで、自宅でテレワークをするにはネット環境が充分ではない、ビデオ会議中に画面が固まりスムーズなコミュニケーションがとりにくいといった、テレワーク中のインターネット環境に関するお悩みも見受けられるようです。
PreBell編集部では、テレワーク勤務中の20代~50代の男女約500名を対象に、「テレワーク中のネット利用に関する調査」についてアンケートを実施。テレワークで感じたインターネット環境の課題のほか、実際にテレワークをしてみて良いと感じたこと、困っていること、テレワーク環境をよくするために心がけていることなどをうかがいました。
【対象者】東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡(※)在住の20代~50代 有職者 557名
※4/7から全国に先がけて緊急事態宣言の対象となった7都府県。
【調査期間】2020年4月28日 ~ 4月30日
【調査方法】インターネット調査
また、今回は調査結果のレポートとともに、PreBell編集部(テレワーク実施中)のスタッフが実践している「テレワーク&外出自粛期間中のおうち時間を快適にするためのTIPS」も紹介していきます。
テレワーク中のインターネット回線は何? 7割以上が「固定ネット回線」を利用中
メール、調べ物、データの受け渡し、オンライン会議など、在宅で仕事をするうえで不可欠なのが、インターネット環境を整えることではないでしょうか。
現在、テレワーク中の方にインターネット環境について聞いてみたところ、光ファイバーやCATVなどの「固定インターネット回線」を使ってテレワークをしている人が全体の7割以上を占めていることがわかりました。
また、インターネット環境の満足度については、「固定インターネット回線」が約77%と最も高く、固定インターネット回線の利用者の割合が7割超えていることもあり、全体としては約73%と高い満足度となっています。いっぽうで、約4人に1人はネット環境に不満を感じている様子がうかがえる結果となりました。
あわせて、今回のテレワークをきっかけに固定インターネット回線の必要性を感じたか聞いてみたところ、8割以上の方が「はい」と回答しています。
なお、モバイルルーター、私物のスマホでテザリングをしている方の半数以上がネット環境の確認や見直し、検討を行ったこともわかり、これまで以上に自宅のネット環境を意識したり、改善を考えたりしている方が増えているようです。
ビデオ会議は、ツール選びが意外と大切。テレワーク中のネット接続問題はこう解決!
テレワーク化にともなって増加しているのが「オンライン会議」。実施頻度として、週に1回以上オンライン会議を実施していると回答した方が約7割いることから、オンライン会議が普及しつつあることがうかがえます。
オンライン会議の良い点・悪い点を聞いてみたところ、「物事を伝えるときに、端的にわかりやすく伝えられるようになった」「会議がダラダラと続くことがなくなった」といった良い点があるいっぽうで、オンライン会議における通信関連のお悩みが多く見受けられました。
ネットが途切れる
最も多かったのが、「電波が悪いと固まる」「声が聞きづらくなり、会議がすすまない時がある」といった通信速度の遅れや不安定さ。オンライン会議中、画面がフリーズしてしまっては仕事になりませんよね…。
ネットが途切れる!そんなときにチェックしておきたいこと
- 契約している回線自体が遅い
- LANケーブルの規格は古くないか?
- Wi-Fiルーターの規格は古くないか?
- (Wi-Fiルーターを使っている場合)同時に接続している端末が多過ぎないか
- 詳しいチェック方法は、こちらをチェック
▼インターネットの速度が遅すぎる!その原因と対策 - ▼自宅のWi-Fi速度が遅い!原因は?改善方法はある?
- 詳しいチェック方法は、こちらをチェック
社内ネットワークが原因の場合は、自宅からはどうにもできないことも多いため、社内のネットワーク担当者に問い合わせる、社内ネットワークへの接続を必要としない作業をするなどしましょう。
パケットの消費
通信関連で気になるのが、テレワーク時に使用する主要アプリのパケット通信量。スマホのテザリングや、モバイルルーターの場合、「3日で3GB」「1ヵ月で10GB」など通信量が制限されているケースが多いです。そのため、これらの回線を利用している方のなかには「テレワークでビデオ会議が多いと、パケット代がすぐ上限に達してしまう」といったような悩みが多く見受けられました。
データ通信量は、文字<音声<画像<動画の順で大きくなっていきます。ビデオを使ったオンライン会議の場合、音声+動画の視聴になりますから、たくさんのデータ通信量を消費することになります…。
「ビデオ会議による、パケ死を回避したい!」そんな時に試してみたいこと
- 会議を音声だけで行う
- 発言しない参加者はマイクをオフにする
- 利用しているアプリを見直す(データ使用量は、動画+音声利用で、zoom、Microsoft teams、Google Hangout、Skypeの順に大きくなっていると言われています)
- 工事不要で、すぐに使えるホームルーターを契約する(詳しくはこちら)
今後もテレワークを続けたい人は7割以上!テレワークの良いところを聞いてみました
テレワーク時のインターネット環境について紹介してきましたが、そもそも「テレワーク」という働き方について、みなさんどのように思っているのか聞いてみたところ、なんと7割以上の方が、テレワークという働き方に満足しており、さらに今後も続けたいと思っていることが判明! なかでも、20代~30代は、特に満足度が高く、今後も続けたいと思っている人が約8割以上という結果に。
気に入っている点を聞いてみたところ、通勤のストレスがないことが、テレワークの良い点だと感じている方が多いようです。このほかにも「睡眠時間がきちんと確保できるので、より良いコンディションで仕事に臨めるようになった」や、職場や同僚と物理的に離れることによりメリットを感じている声も見受けられました
テレワークで気に入っている点
- 自分のペースで仕事ができる。通勤時間がない
- 通勤、身支度の時間を仕事に使える
- 通勤の煩わしさがなく、家事をしながらできる
- 家で人に気を遣わず気楽に働けるし、お昼代も節約できる
- 話しかけられることがないので集中しやすく、積極的に仕事できるようになった
- 家族と過ごす時間が増えた
一人で働くのが辛い。会社の椅子が恋しい。テレワークの困った一面
いっぽうで、一部では「テレワークが辛い」というお悩みも…。おもに対人的なコミュニケーションや、職場と自宅の執務環境の違いが大きいようです。
テレワーク中に感じている悩みごと
- 気軽に打ち合わせできない
- まわりに相談したくてもできず、1人でもがいている
- 直接のコミュニケーション不足により、業務の効率が悪くなる事が多い。
- 人恋しい
- 同僚とのコミュニケーションが不足する
- 直接のやり取りにおける「相手の様子」や「感情のゆれ」などが判別できない
- 椅子やモニターなどの設備が会社と違ってやりにくい
- 同居している家族の生活音が気になって仕事に集中できない
アンケートを通して見えてきたテレワークのお悩み、どんな解決方法があるのでしょうか? 緊急事態宣言が出る以前からテレワークへの移行を進めていたPreBell編集部が実際に行っている、テレワーク中のトラブル解決方法を簡単にご紹介します。
- 気軽に打ち合わせや相談ができない
この解決方法、じつはオンライン会議ツールを使って解決できるんです!編集部では、ランチタイムにあたる時間帯にzoomを開放し、スタッフなら誰でも参加できるオンラインランチ会を開催。週1回くらいですが、昼食を取りながら仕事のことはもちろん、ちょっとした雑談まで色んな話ができますよ!
- 家族が同居していて集中できない
イヤホン・ヘッドホンを耳栓代わりに使うことで解決できます。また、ノイズキャンセリング機能が付いているものであれば、音楽を聴いていなくても、ノイズキャンセリングをオンにするだけで、周囲の音が遮断されるため、集中して仕事したいときはこの方法を取り入れている編集部員が多いようです。また、イヤホン・ヘッドホンは、音楽を聴く以外にも使い道はさまざま。オンライン会議のヘッドセットとしても使えるので、1つ持っておいて損はないでしょう。
- 椅子やモニタなどの設備が会社と違ってやりにくい
オフィスと同じような椅子やモニタを自宅でも使いたい場合、オフィスグッズのレンタルサービスを活用するのもおすすめです。また、購入したい場合も、新品を買うと高くついてしまうので、人気のモデルを中古で購入するというスタッフもいます。
■思い切って購入するなら!「オフィスバスターズ」
https://www.officebusters.com/
■レンタル派に「Kaggレンタル」
https://www.kagg.jp/rental/
このほか「椅子を借りるほどでもないが、肩や腰が凝りがち」というスタッフは、バランスボールや、骨盤の傾きが矯正できるシートを取り入れるなど、さまざまな工夫をしてテレワーク中のコンディションを整えています。
テレワークと外出自粛で増える“おうち時間”。みんな何してる?
「通勤時間がない分、自由な時間が増えた」という声が多い、今回のテレワーク期間。外出自粛要請期間中ということもあり、自宅でのインターネット利用が増えていることもわかりました。仕事以外で増えたインターネットの利用として最も多かったのが「動画サービス(無料)」。YouTubeなどの無料動画サービスを視聴する人が増えていることがうかがえます。
編集部のなかには自宅でYouTubeなどのインターネット動画さらに楽しむために、「Chromecast」や「Fire TV Stick」を使い、テレビで視聴するメンバーも増えてきました。
こちらの記事では、テレビでYouTubeを視聴する方法を詳しく解説しています。大画面で動画を視聴したいと考えている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
無料の動画サービスに次いで利用時間が増えたのがSNS。情報収集にTwitterを使っている人も多いのではないでしょうか。探している情報を見つけるにはちょっとしたコツがあり、こちらの記事でTwitterで検索をするときに使える便利なコマンドを紹介しています。合わせてチェックしてみてくださいね!
3番目に多かったのは有料動画サービス。外出自粛中の暇つぶしに加入を検討している人も増えているようです。こちらの記事では、できるだけコストをかけずに有料の動画サービスをテレビの大画面で楽しむ方法を詳しく解説しています。
まだ、終息する気配のない、新型コロナウイルスの感染拡大予防のための外出自粛期間。今回紹介したアイデアも参考にしながら、ずっと使える快適なテレワーク環境を整えていきましょう!
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:Getty Images
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