SNSとは?仕組みや機能、種類についてわかりやすく解説
SNSは現在、我々の生活に深く根ざしています。
多くの人がスマホを通じてSNSを利用し、情報の交換を行っています。
例えば、面白いネタや芸能人の情報などがSNSを通じて急速に拡散されます。
しかし、「SNSとは具体的に何か?」という基本的な疑問を抱く方も少なくないでしょう。
この記事では、SNSについて詳しくない方のために、SNSの基本的な概念、その仕組み、機能や代表的な種類についてわかりやすく解説します。
- 目次
SNSとは?
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、インターネット上のコミュニティサイトです。
ユーザーは自身の情報を発信し、他のユーザーと繋がりを持てます。
インターネットの普及に伴い、個々が作るネットワークの規模と速度は飛躍的に拡大し、「インターネットを通じた新たな形の交流」の可能性が広がりました。
近年では、個人だけでなく、企業の販売促進やマーケティングにも活用されています。
SNSの仕組み
SNSでは、ユーザーの投稿が注目を集め、リアクション(いいねやコメントなど)を得ることで、その投稿はユーザーのネットワークに拡散されます。
これにより認知拡大が進み、フォロワーや商品の購入者が増えるなど、さまざまな行動に繋がります。
ただし、投稿が拡散されるか否かはユーザーの行動だけでなく、アルゴリズムも影響します。
アルゴリズムは各アカウントからの投稿に対し一定の規則や関連性を基に、適切なユーザーへコンテンツを提供する仕組みです。
その存在理由は「各SNSが長期間ユーザーに利用してほしい」からです。
しかし、各SNSのアルゴリズムは公式には発表されていないため、SNSの本質を理解し、アルゴリズムの予測を立てて改善や改良を繰り返すことが必要になってきます。
SNSの主な機能
SNSの主な機能は次のとおりです。
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1.投稿機能: 写真、動画、短文、ブログ、生配信などを投稿できます。これにより、自己表現や情報発信が可能です。
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2.プロフィール公開: 自身の基本情報や写真を公開し、他のユーザーと共有できます。
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3.メッセージ送受信: 直接メッセージのやり取りが可能で、プライベートなコミュニケーションが行えます。
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4.友達検索: 既知の人々や新しい人々と繋がることができます。
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5.コミュニケーション機能: 「いいね」やコメントなどを通じて、他のユーザーとの交流が可能です。
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6.Webメールやチャット機能: ユーザー間で直接的なコミュニケーションを行うことができます。
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7.グループ機能: 特定の仲間同士で情報やファイルのやり取りができます。
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8.音声通話やビデオ通話: ユーザー間でリアルタイムの通話が可能です。
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9.画像や動画の共有: メディアコンテンツの共有が可能で、視覚的な情報の交換が行えます。
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10.タイムライン機能: ユーザーの投稿や活動を時系列で表示します。
これらの機能は、ユーザーが情報を発信、収集し、他のユーザーと交流を深めるための基盤となっています。
SNSの種類
現在、日本で人気のあるSNSは主に以下の4つです。
LINE(ライン)
LINEは主に個人間のコミュニケーションに利用され、年齢層は幅広く、世界で1億9900万、日本では9500万人います。
「スタンプ」や「グループチャット」機能が人気で、多種多様なスタンプが利用可能であることや、特定のメンバーとメッセージを同時に共有できることが特徴です。
企業もLINEを活用し、顧客と直接やり取りしたり、広告活動を行ったりしています。
ただし、投稿の拡散力は他のSNSに比べてやや低めなのがデメリットでしょう。
メッセージが読まれると「既読」のマークが表示されますが、これが返事なしの場合、「既読スルー」となり、感情的な摩擦を生むこともあります。
X(エックス)
Xは、世界で3億3000万人、日本では4500万人が利用するテキストメインのSNSです。
ユーザーは140文字以内の短文(ポスト)を自由に発信できます。
これは、日常の「つぶやき」から企業のプロモーションまで、コンテンツを文字数制限の中で表現することを可能にします。
リポストやいいね!の機能を使うことで情報を素早く拡散できます。
匿名性が強く、本名で利用するユーザーが少ないという特徴があります。
Instagram(インスタグラム)
Instagramは写真や動画を中心にしたSNSで、世界で10億人、日本で3300万人が利用しています。
ユーザーは商品やサービスの写真や使い方の動画を投稿し、視覚的なブランドイメージをユーザーに定着させることができます。
多くのフォロワーを持つ「インスタグラマー」が自身のブランドを立ち上げるケースも見られます。
グルメやファッションなどのおしゃれな写真投稿が主流となり、「インスタ映え」する投稿も流行しました。
「いいね!」機能を通じてユーザーからの評価や反応を得ることが可能です。
しかし、投稿が写真・動画中心なため、撮影対象がないと投稿しづらく、一定以上の撮影スキルが求められます。
Facebook(フェイスブック)
Facebookは原則として実名登録を必要とするため、匿名性が低いSNSです。
そのため、公式性の高い情報をユーザーに発信することが可能で、企業もこれを活用しています。
ただし、そのアルゴリズムのために友人や知人の投稿が優先的に表示され、企業の投稿があまり見られないことがデメリットです。
近年、企業はPRや人材採用のためにFacebookページを利用することが増えています。
Facebookは海外でのシェアが非常に高く、世界で約30億5000万人、日本では2600万人が利用しています。
ユーザーは文章や写真を利用して日常生活を公開し、交流を図ることができます。
年齢層は40代〜60代が中心で、実名での交流が求められることから投稿内容には節度が求められます。
SNSのメリット
平成30年度、総務省の調査によると、SNSを使って情報収集したり、暇つぶしに利用したりすることが多くの人にとって良いと感じられているようです。
暇つぶし
SNSの主な利点の一つは、暇つぶしとしての役割です。
電車の移動時間や家で過ごす時間を、SNSの閲覧に使っていると、時間があっという間に過ぎると感じることがあるかと思います。
また、SNSはさまざまな人々との繋がりを生み出し、孤独感を軽減する役割も果たします。
自分の投稿が他のユーザーから反応を得ることで、自己表現の場ともなります。
これらの理由から、SNSがあると便利だという意見が多いようです。
情報の収集
SNSの利用は情報収集の一助となり、特に最新の情報に即時アクセスできる点が評価されています。
特に10代のユーザーは、「いいね」や画像クリック等の行動を通じて自分の興味を示し、アルゴリズムを活用して自分に関連する最新情報を自動的に収集します。
これにより、興味のある情報や趣味、仕事に関する情報を効率的に集めることができます。
Google検索でも情報収集は可能ですが、SNSではコメントやいいね機能を利用して更に詳細な情報を得ることが可能です。
SNSのデメリット
SNSでのコミュニケーションは誤解や言い争い、他人を傷つける可能性があります。
文面での発言はニュアンスが伝わりにくく、また、顔が見えないインターネット上では言い争いが過熱することもあります。
また、自分が軽い冗談と思って書き込んだ内容が相手を傷つけることもあるため、SNSを利用する際には自分の意図と相手の感じ方には相違があることを常に心に留めておく必要があります。
まとめ
SNSは、情報の発信・収集からコミュニケーションの場まで、インターネットを活用したさまざまな役割を果たします。
個々のSNSにはそれぞれ特性があり、その特性を理解し活用することで、より効果的なコミュニケーションや情報収集が可能となります。
しかし、その一方で、SNSの匿名性や情報の速さからくる問題も存在します。
利用者自身がSNSの特性を理解し、適切な利用方法を心がけることが重要です。
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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