キャッシュとは?削除するメリットとデメリット、端末やブラウザごとの削除方法も解説!
最近、パソコンやスマホの動作が遅くなったと感じていませんか? 重要な作業をしている時に、アプリやブラウザが固まってしまい、イライラした経験があるかもしれません。
そんな時、問題となるのが「キャッシュ」です。
キャッシュとは、あなたのデバイスに一時的に保存されるデータのことで、アクセスしたウェブサイトやアプリの情報が蓄積されていきます。
このキャッシュを削除することで、デバイスのパフォーマンスを向上させ、快適な動作を取り戻すことができるのです。
目次
キャッシュとは、コンピューターシステムにおいて、高速にアクセスできる一時的なデータストレージエリア(SAN)のことです。
よく使うデータや処理結果を保存しておくことで、次回アクセスした際に高速に読み込むことができます。
キャッシュの種類は、データの保存場所により、次の3つに分類されます。
サーバーキャッシュは、リクエストされたWebサイトの静的コンテンツ(HTMLファイル、画像、CSS、JavaScriptファイルなど)をWebサーバーに一時的に保存します。
ブラウザキャッシュは、閲覧したWebサイトのリソースを、あなたのPCやスマホなどのローカルに保存する仕組みです。
ブラウザは、サーバーからリクエストされたリソースを取得すると、それをキャッシュに保存します。
アプリケーションキャッシュとは、モバイルアプリケーションが頻繁に使用するデータをスマホやタブレットの内部ストレージに一時的に保存します。
デバイスのストレージ容量が限られている方は、不要なキャッシュデータは定期的に削除することがおすすめです。
多くのアプリケーションには、キャッシュをクリアするための設定オプションが用意されていることがあります。
キャッシュを削除すると、以下のようなメリットとデメリットがあります。
デバイスのストレージ容量は有限であるため、キャッシュデータが蓄積されるとスペースが逼迫します。
キャッシュを定期的に削除することで、新しいデータを保存するための空き容量を確保できます。
キャッシュデータが古くなったり破損したりすると、アプリやブラウザの動作が遅くなる可能性があります。
キャッシュの定期的な削除は、新しいデータを保存するための空き容量を確保することができます。
ウェブサイトのコンテンツが更新された際、ブラウザはキャッシュされた古いバージョンを表示し続ける可能性があります。
キャッシュを削除することで、最新のコンテンツにアクセスできるようになります。
キャッシュには、閲覧履歴やログイン情報など、プライバシーに関わるデータが含まれる場合があります。
機密情報が含まれるウェブサイトを閲覧した後は、キャッシュを削除することでデータ漏洩のリスクを軽減できます。
キャッシュされたデータが削除されるため、次回Webサイトやアプリにアクセスした際に、データを読み込み直す必要があります。
そのため、読み込み時間が長くなる可能性があります。
一部のWebサイトやアプリは、オフラインでもキャッシュされたデータを利用して機能しています。
しかし、キャッシュを削除してしまうと、オフライン環境での利用が困難になる場合があります。
キャッシュを削除すると、Webページを閲覧するたびにリソースをダウンロードする必要があるため、とくにインターネット接続が遅い場合やデータ通信量に制限がある場合に影響が出る可能性があります。
Webサイトのログイン情報やフォームへの入力情報などがキャッシュに保存されている場合、削除すると自動入力機能がリセットされ、毎回手動で入力する必要が出てくる可能性があります。
まれに、キャッシュに依存しているWebサイトが正常に動作しなくなる可能性があります。
最後に、キャッシュを削除する方法をそれぞれ紹介します。
「設定」→「Safari」→「履歴とWebサイトデータを消去」より、Safariのキャッシュデータを削除できます。
「Safari」→「設定」→「詳細」→「Webデベロッパ用の機能を表示」にチェックを入れ、「開発」→「キャッシュを空にする」より、Safariのキャッシュデータを削除できます。
「設定」→「アプリ」より、キャッシュデータを削除できます。※Androidは、ブラウザ、アプリ、ゲーム全てのキャッシュをまとめて消去します。
アイコン →「閲覧履歴データの削除」より、ブラウザのキャッシュデータを削除できます。
三点リーダー[…]→「設定」→「プライバシー、検索、サービス」→「閲覧データをクリア」より、ブラウザのキャッシュデータを削除できます。
本記事では、キャッシュとは何か、メリット、デメリット、そして削除方法について紹介しました。
キャッシュとは、コンピューターシステムにおいて、よく使うデータや処理結果を一時的に保存しておくことで、次回のアクセスを高速化する仕組みです。
キャッシュを削除すると、ストレージの空き容量確保、パフォーマンス向上などのメリットがあります。
ただし、読み込み時間の増加などのデメリットが存在します。
定期的な削除が必要かどうかは、ご自身で判断してください!
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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