デジタルリテラシーとは?低いことで起こる問題点と、身につける方法を解説
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2024.07.02 デジタルリテラシーとは?低いことで起こる問題点と、身につける方法を解説

最新のデジタル技術についていけず、取り残されていると感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、デジタルリテラシーが低いことで起こる問題点と、デジタルリテラシーを身につけるための方法について解説します。

デジタルリテラシーを高めることで、柔軟な働き方が可能になり、日常生活もより快適になるでしょう。

デジタルリテラシーとは

デジタルリテラシーとは

デジタルリテラシーとは、PCやスマホなどを使い、デジタル情報を理解し、活用する能力のことです。

直訳すると「デジタル(数値で表現できること)」と「リテラシー(使いこなせること)」を組み合わせた言葉になります。

最近のデジタル社会では、さまざまな最新のテクノロジーやWebサイト、SNSなどのデジタルプラットフォームから情報を集め、仕事や日々の生活に活かすことが求められます。

経済産業省も、全ての国民が役割に応じたデジタル知識・能力を習得する必要があると提言しており、デジタルリテラシーの重要性が認識されています。

デジタルリテラシーとITリテラシーの違い

デジタルリテラシーと似た言葉に「ITリテラシー」がありますが、両者は定義する範囲が異なります。

デジタルリテラシーは、デジタル技術に関する知識やそれを活用する能力のことを指します。

リテラシー 説明 主要スキル・要素
デジタルリテラシー 最新のテクノロジーを活用することに重点を置きます。

・ソーシャルメディアの活用

・デジタルツールの利用(例: Google Workspace, Microsoft 365)

・データリテラシー(データの収集、分析、可視化)

・オンラインコミュニケーション

・デジタルセキュリティ意識

ITリテラシー 情報技術全般を指し、コンピューターやネ・ットワークの基礎知識から、セキュリティ対策、システム開発など幅広い範囲を含みます。

・基礎的なコンピューター操作

・オペレーティングシステムの理解

・ネットワークの基本知識

・プログラミングの基礎

・セキュリティ対策

・トラブルシューティング

・システム開発プロセス

一方、ITリテラシーは、情報技術を使いこなすための知識やスキルのことを指します。

つまり、デジタルリテラシーはITリテラシーの一部であると言えます。

デジタルリテラシーが重要視され始めた背景

デジタルリテラシーが重要視され始めた背景

デジタルリテラシーが重要視され始めた背景には、現代社会における急速なデジタル技術の進展とDX推進のためです。

以下でそれぞれくわしく解説します。

デジタル技術が急速に普及したため

インターネット、スマートフォン、SNS、オンラインサービスなど、デジタル技術は日常生活のあらゆる場面に浸透しています。

とくにCOVID-19のパンデミック以降、リモートワークやオンライン学習の重要性が高まり、デジタルツールを使いこなす能力が求められるようになりました。

DXを推進するため

DXとは、デジタル技術を用いて業務を効率化したり、新たな価値を生み出したりすることですが、社員にDXの基本知識や必要性が理解されていないと、その取り組みは根付かない可能性があります。

実際に、「業務効率化のためのシステムを導入したものの、現場の理解不足からもとの業務方式に戻ってしまった」といった事例は、DX推進の現場でよく聞かれる課題です。

よって、企業は社員のデジタルリテラシー向上に注力し、全社的なDX推進の協力体制を築くことが必要です。

デジタルリテラシーが低いことで起こる問題

デジタルリテラシーが低いことで起こる問題

デジタルリテラシーが低いことで、個人、社会、経済のそれぞれのレベルで問題が起こりえます。

個人レベルの問題

個人レベルでは、情報格差が生じ、オンライン詐欺の被害に遭いやすくなります。

実際に、2020年第1四半期から2021年第3四半期までの、ネット詐欺サイトに誘導された国内利用者数は843,493人から5,181,837人と約6倍に増加しており、今後も続く可能性が高いと言えます。

社会レベルの問題

社会レベルでは、デジタルツールを活用した社会参加や地域コミュニティ活動への参加が難しくなり、民主主義の危機や地域社会の活性化の阻害に繋がる可能性があります。

経済レベルの問題

経済レベルでは、デジタルツールを活用できないことによる生産性の低下、新しいビジネスモデルやサービスを生み出せないことによる競争力の低下、デジタル人材不足による雇用機会の減少などの問題が懸念されています。

デジタルリテラシーを高めることで得られるメリット

デジタルリテラシーを高めることで得られるメリット

デジタルリテラシーを高めることで、最新の情報収集やオンラインツールの活用が効率的になり、仕事や学習の効率が向上します。

デジタル技術を使った新しいビジネスモデルや柔軟な働き方も選択可能になります。

これにより、情報格差の解消に役立ち、より多くの機会を得られるでしょう。

さらに、便利なデジタルサービスやアプリを活用することで、日常生活も快適になります。

デジタルリテラシーを身につけることは、生活を豊かにし、充実した社会生活を送るために不可欠なスキルと言えます。

デジタルリテラシーを身につける方法

デジタルリテラシーを身につける効果的な方法3つをご紹介します。

デジタルツールに触れる

実際にデジタルツールに触れて使いこなす経験を積むことが重要です。

日常的にパソコンやスマートフォンを活用し、さまざまなアプリケーションやソフトウェアを試すことで、デジタル技術に対する理解が深まります。

オンライン講座やセミナーに参加する

オンライン講座や書籍、セミナーなどを通して、デジタル知識を体系的に学ぶことも有効です。

専門家による解説や実践的なアドバイスは、デジタルリテラシーの向上に大きく役立つでしょう。

最新のテクノロジーに関する情報を収集する

最新のテクノロジーやデジタルサービスに関する情報を常にアンテナを張って収集することも欠かせません。

技術の進歩は著しく、新しいツールやサービスが次々と登場しているため、常に最新情報をキャッチアップし、自分の知識をアップデートし続けることが求められます。

まとめ

デジタルリテラシーは、現代社会で生き抜くために欠かせないスキル

デジタルリテラシーは、現代社会で生き抜くために欠かせないスキルです。

積極的にデジタルツールを活用し、学び続けることで、生活、仕事、そして社会参加のあらゆる場面で豊かな経験を得ることに繋がることでしょう。

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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