Gemini(旧Google Bard)とChatGPTそれぞれの違いを初心者向けにわかりやすく解説!
GoogleのGemini(旧Google Bard)とOpenAIのChatGPTは、多くの人々に利用されています。
しかし、初めて利用する人にとっては、どちらを使うべきか迷ってしまうこともあるでしょう。
それぞれが提供する機能や利便性には違いがあり、AI経験者でもどちらを選ぶべきか悩む方は少なくありません。
そこで本記事では、GeminiとChatGPTの違いを詳しく解説します。これを読むことで、自分にとって最適なAIツールを選ぶための知識が身につきます。
- 目次
Gemini(旧Google Bard)とは
Geminiは、Google が提供する生成AIモデルで、以前はBardという名称で知られていました。
Bardという名前は特定のキャラクターやイメージを連想させる一方で、Geminiという名称は双方向性を象徴しています。
この名称変更は、GoogleのAI技術とその展開における新たなビジョンが反映されています。
Geminiは2023年12月に初めてリリースされ、1年後の2024年12月には最新バージョンのGemini 2.0 が発表されました。
ChatGPTとは
ChatGPTは、OpenAIによって開発された生成AIモデルです。
ChatGPTの背後には大規模な言語モデルであるGPT(Generative Pre-trained Transformer)があり、特に自然言語処理(NLP)の進展がある中で、トランスフォーマーモデルの登場が、ChatGPTの基本となる技術の礎となりました。
初期のバージョンはGPT-3.5が使用され、多くのユーザーに試されることとなりました。
公開後、わずか5日間で利用者数は100万人を突破し、2ヶ月で1億人に達しました。この急激な成長は、ChatGPTが持つ対話生成能力の高さを示しています。
Gemini(旧Google Bard)とChatGPTの違い
Gemini(旧Google Bard)とChatGPTの違いにはいくつかのポイントがありますので、詳しく紹介していきます。
統合性とエコシステム
Gemini(旧Google Bard)はGoogleエコシステムに統合されているため、Gmail、Googleドキュメント、スプレッドシートなどとシームレスに連携できます。これらの全てでGeminiを呼び出すことができ、メールの整理やドキュメントの作成などを効率的に行うことが可能です。
一方、ChatGPTは主に独立したサービスとして提供されているため、このようなシームレスな連携は現状では限定的です。
速度とパフォーマンス
Gemini(旧Google Bard)は、特に大量のテキストデータを扱う場合において、ChatGPTよりも高速です。たとえば、約360分の動画の文字起こしデータを簡単に要約できることが実証されています。
さらに、Gemini 2.0 FlashモデルはChatGPTのモデルと同程度の質を保ちながらも、二倍の速度で出力を生成できます。
検索機能
Gemini(旧Google Bard)には「Deep Research」と呼ばれる高度なAI検索機能が搭載されており、大量の情報を処理して、レポートを数分で作成することが可能です。
試しにDeep Researchを使用してみたところ、53件のウェブサイトをリサーチして旅行プランニングを立ててくれました。
ChatGPTにも「ChatGPT Search」という検索機能はありますが、わずか10件のウェブサイトしかリサーチしてくれず、リサーチ力においてGeminiには及ばないことがわかります。
マルチモーダル機能
Gemini(旧Google Bard)とChatGPTは、ビデオ通話のようなリアルタイム音声対話(Geminiでは「Stream Realtime」、ChatGPTでは「Advanced Voice Mode」)や画面共有を活用したデスクトップ操作のサポートなど、従来のテキストベースAIを超えた、より自然で人間に近いコミュニケーションが可能です。
また両者ともテキストから画像を生成する機能を備えており、ChatGPTはDALL-E 3、GeminiはImagen 3を使用して画像生成を行えます。
【ChatGPTによる画像生成】
【Geminiによる画像生成】
トークン数に基づく料金体系
GeminiAPIとGPTのAPIは、いずれもトークン数に基づく料金体系を採用しています。
GeminiAPIは無料枠を提供し、Gemini 1.0 Pro、1.5 Pro、1.5 Flashではトークン数に応じて段階的な料金が設定されています。
一方、GPT-4oは従来のGPT-4-turboと比較し、入力・出力の料金が半額となりました。
どちらの料金もモデルやトークン使用量により異なり、最適な選択には料金に加え、機能や速度、連携性も考慮して選択する必要があります。
詳細な料金については、以下の公式ページをご参照ください。
Gemini API: https://ai.google.dev/pricing?hl=ja#1_5flash
GPT-4o API: https://openai.com/ja-JP/api/pricing/
利用可能なモデルの数
Gemini(旧Google Bard)のサイト内ではGemini 1.5 Flash、Gemini 2.0 Flashの2種類のモデルが利用できますが、Google AI Studioでは、さらに多くのモデルを試すことができます。
もちろん、Geminiのサイト内でも、有料プラン「Advanced」に加入すれば、先ほど紹介した「Deep Research」に加え、Gemini 2.0などの最新モデルを利用できます。
一方、ChatGPTはGPT-4oとGPT-4o miniの2つのモデルを利用でき、有料プランに加入すれば、最新モデルのo1、o1-miniモデルを利用できます。
まとめ
本記事では、Gemini(旧Google Bard)とChatGPTの違いについて解説しました。
それぞれの特徴を理解することで、自分の目的に合ったAIを選ぶ判断がしやすくなります。
まずは気になるモデルを試し、自分にとっての使いやすさを確認してみてください。選択の一歩を踏み出すことで、日々の作業がより効率的になるかもしれません。
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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