SGE(Search Generative Experience)からAI Overviewへ
米Googleが14日、「AI Overview」を発表した。これまでSGEと呼ばれてきた機能が、正式サービス名としてAI Overviewに変更された形だ。検索結果をAIが要約し、わかりやすく表示する当該機能は、米国において試験提供期間を終え、全ユーザーに向けて一般公開されることになった。
日本のGoogle検索でも、生成された概要説明には「AI Overview」のラベルが付与される。Search Labsでは「AIまとめ」と呼ばれているため、日本語での名称は今後変更される可能性がある。
一般公開に伴い、これまでSearch Labsへのオプトイン登録が必要だった制限がなくなる。あらゆるユーザーが自動的にAIによる概要を閲覧できるようになる。
機能の進化とさらなる展開
AI Overviewの一般公開に伴い、対象となる検索の範囲が絞られる可能性がある。SGE時よりも複雑なクエリのみが対象とされ、対象範囲は狭まると予想される。
一方で、検索結果の表示形式が進化している。オリジナル表示の他、シンプルまたは詳細の切り替えが可能になり、ユーザーごとの好みに合わせた閲覧が可能になるようだ。さらに、詳細な絞り込み検索にも対応するなど、パーソナライズされた検索体験の提供が目指される。
加えて、ビデオでの検索にも対応する。スマホで撮影した動画から状況に適した回答を表示する機能も、近く一部ユーザーに提供開始予定だ。今夏からは、グーグルフォトに保存された画像をAIで検出する「アスクフォト」の提供も控える。年内にはスマホの画面に写った物体をAIが音声説明する機能の提供も予定されている。
【関連リンク】
・検索結果を要約して説明する「AIオーバービューズ」提供開始…グーグル(読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20240515-OYT1T50033/
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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