GoogleがAI音声アシスタント「Gemini Live」を発表
Googleは「Made by Google 2024」イベントにおいて、AI音声アシスタント「Gemini Live」の発表を行った。これは、OpenAIのリアルタイム音声機能(Advanced Voice Mode)に対抗する形で登場し、ユーザーとAIの対話をより自然で直感的なものへと進化させる。
Gemini Liveは、Androidスマートフォンを所有する「Gemini Advanced」加入者向けに、まず英語での提供が開始された。日本のユーザーも、言語設定を英語にすることで利用可能となる。
Gemini Liveの特徴は、ユーザーが端末のGeminiと音声で自由に会話できる点にある。起動時には、10種類の異なる「声」から選択することができ、例えば静かな中音程の「Nova」や明るく高めの声の「Vega」など、ユーザーの好みに合わせたパーソナライズが可能だ。
Gemini Liveの性能を示すデモンストレーションでは、ユーザーが口頭で質問を投げかけ、AIが自然な会話のように応答する様子が披露された。例えば、週末の家族イベントについてのアイデアを求めると、Geminiは科学実験の提案を行い、さらに詳細な説明を加えていった。
GoogleアシスタントからGeminiへ
Gemini Liveの機能は単なる音声対話にとどまらない。Googleは、就職面接のリハーサルや論文のブレインストーミングなど、幅広い用途での活用を提案している。さらに、将来的にはマルチモーダル機能の実装も予定されており、端末のカメラで撮影した画像についての会話も可能になるという。
またイベントで同時に発表された「Pixel Buds Pro 2」とも連携する。ユーザーは、スマートフォンで起動後、デバイスをロックしたままPixel Buds Pro 2を通じて会話を続けることができる。
Googleの戦略的な動きとして注目すべきは、Pixel 9シリーズからデフォルトの音声アシスタントが「Googleアシスタント」から「Gemini」に変更される点だ。これにより、より高度なAI機能を日常的に利用できることになる。
さらに、GeminiはKeep、Gmail、タスク、YouTube Musicなどの主要アプリとの連携も強化される予定で、YouTube Musicにプレイリストの作成を依頼したり、音声でKeepの買い物リストに商品を追加したりすることが可能になる。
【関連リンク】
・グーグル、スマホでAIと自然な会話ができる「Gemini Live」提供開始、まずは英語版で(ケータイ Watch)
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1615909.html
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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