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メタバースとは?仮想空間でできることやビジネスでの利用法を徹底解説

近年、ビジネスシーンにおけるメタバースの活用が増えてきており、新たな動きが見られるようになりました。

これは、コロナ禍によるテレワークやオンラインコミュニケーションの増加と共に、自宅でビジネスやエンターテイメントを楽しむ人が増えたことが背景にあります。

メタバースに関連する新規サービスも続々と登場し、盛り上がりを見せています。

この記事では、メタバースとはどのようなものか、VR・ARやNFTとの関係、具体的な活用例などについて解説します。

メタバースとは

メタバースとは

メタバースという造語は、「超越」や「高次元」を意味する「メタ(meta)」と、「宇宙」や「世界」を表す「ユニバース(universe)」を組み合わせたものです。

具体的には、メタバースは3次元の仮想空間を指し、インターネット上で構築されます。

この空間ではユーザーが自己のアバターを通して自由に動き、他者と交流することが可能で、商品やサービスの売買などさまざまな体験が可能です。

技術の進歩とサービス開発に伴い、メタバースは拡大傾向にあり、その将来性は高いと評価されています。

総務省の情報通信白書令和4年版によれば、メタバースの世界市場は2021年に4兆2,640億円だったものが、2030年には78兆8,705億円にまで拡大すると予想されています。

メタバースとVR/ARの関係

メタバースとVR/ARの関係

メタバースへのアクセスにはARやVRの技術が必要です。

ARは現実世界にデジタル情報を追加して世界を拡張する技術で、スマートフォンやARグラスを通じて体験します。

一方、VRは100%バーチャルの世界に没入する体験を提供する技術で、これにはVRゴーグルなどのデバイスが必要です。

これらの技術が仮想空間メタバースの体験を可能にします。

メタバースとNFTの関係

メタバースとNFTの関係

メタバースとNFTは共にデジタル技術ですが、役割としてはNFTはデジタル資産、一方のメタバースはプラットフォームという位置づけです。

メタバースはインターネット上の仮想世界で、仮想現実の空間や大量のデジタルデータを内包しています。

そのデジタルデータをNFT化することにより、取り替えが不可能となり価値が生まれます。

例として、ゲーム内で得たアイテムや、自分で作った作品、アバターなどをNFT化することが挙げられます。

NFTの取引には、ビットコインなどの仮想通貨が使用されます。

メタバースのビジネスにおける活用

メタバースのビジネスにおける活用

メタバースは、主にビジネスとゲームの2つの分野で活用されています。

まず、ビジネスにおける使用について説明します。

ビジネスの分野で注目されているメタバースの利用法は、仮想空間のオフィスにアバターで出社し、同僚とのコミュニケーションや業務を行うバーチャルオフィスです。

Horizon Workrooms(ホライゾンワークルーム)

Horizon Workrooms(ホライゾンワークルーム)

Meta(旧Facebook)が2021年に公開した「Horizon Workrooms」は、実世界と仮想世界をシームレスに連携させる目的で設計され、メタバース上での会議に特化したサービスです。

このサービスでは、ウェブカメラを通じて自身や他者の顔を表示しながら会議を進行できます。

さらに、アバターを用いて会議に参加し、VRヘッドセットを通して3D空間上にアバターが表示されます。

VRヘッドセットの利用により、目の動きやまばたき、身振り手振りがアバターに反映され、まるで実際にその場にいるかのような臨場感も体験可能です。

Microsoft Mesh(マイクロソフトメッシュ)

Microsoft Mesh(マイクロソフトメッシュ)(Microsoft より)

「Microsoft Mesh」はメタバース空間で、異なる場所や地域にいる人たちが各デバイス上で共有型ホログラフィック体験に参加し、コラボレーションすることが可能です。

「Microsoft Teams」のアプリとして利用可能で、アバターを使用して3D空間でWeb会議を行うことができます。

また、1つの会話から別の会話へ自由に移動でき、複数の会話を同時に行ったり、サブグループ内で効率的にコミュニケーションを行うことが可能です。

これにより、ユーザーは物理的に一緒にいるような感覚を生み出し、スペース内では気が散るものを取り除き、参加者の集中力や没入感を高める効果が期待できます。

メタバースのゲームにおける活用

ここではメタバースとして認識されている代表的なゲームを3つご紹介します。

Minecraft(マインクラフト)

Minecraft(マインクラフト)

マインクラフトは自由に冒険や建築ができる3Dブロックゲームです。

多様な地形が広がっており、複数のプレイヤー同士が自由に活動できることが人気です。

デジタル資産の発行プラットフォームEnjin platformはマインクラフトでのデジタル資産の導入、開発を進めています。

マインクラフトはメタバースへの進化を目指し、一部の認定を受けた法人やクリエイターに対し、アセットの販売を許可しています。

Fortnite(フォートナイト)

Fortnite(フォートナイト)

フォートナイトは、オンラインで多人数とバトルロワイアルを楽しむゲームで、ボイスチャットで友達と話しながら遊べます。

「パーティーロイヤル」モードではバトルがなく、ミニゲームや友達との交流が可能です。

「クリエイティブ」モードでは、自分のオリジナルのメタバースを作ることができます。

コロナ禍で家にいる時間が増えたことにより、フォートナイトは友達とのコミュニケーション場所となりました。

エピックゲームズは、ブロックチェーンゲームを追加するなど、メタバース・Web3.0の発展に貢献しています。

The Sandbox(ザ・サンドボックス)

The Sandbox(ザ・サンドボックス)

サンドボックスでは、ボクセルアートスタイルの仮想空間でアイテムを収集したり、謎解きを楽しむことができます。

アイテム、アバター、ゲーム制作素材、土地(LAND)などはETHやSANDトークンでNFTマーケットプレイスで取引や販売も行えます。

作成したアイテムの価格は大きく異なり、才能のあるクリエイターは経済活動に参加も可能です。

まとめ

メタバースの利用は、これからさらに進展すると予想されている

メタバースは、インターネット上に構築された3次元の仮想空間を指します。

近年、テクノロジーの進化を背景に、ビジネス、エンターテインメントなどの分野での活用が始まっているメタバースは、新たなビジネスの創出やより良い社会の実現につながる可能性が期待されています。

働き方の多様化とともに、オンライン体験を豊かにするメタバースの利用は、これからさらに進展すると予想されています。

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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