Prime Videoが新たな広告フォーマットを導入
Amazonの人気ストリーミングサービス「Prime Video」に新たな変化の波が押し寄せている。米テクノロジー大手Amazon.comは、近日中に「Prime Video」の広告フォーマットを一新する予定だ。これは、広告主にさらなる訴求力を提供し、ユーザーの視聴体験を向上させる目的である。
5月中旬に開催される業界イベント「Newfronts」に先立ち、Amazonは3つの革新的な動画広告フォーマットを披露する見込みだ。これらは「ショッパブルカルーセル広告」、「インタラクティブな一時停止広告」、「ブランドトリビア広告」と呼ばれ、いずれもAmazonの強みであるeコマース機能と連動している。
変革の背景には、Prime Videoが従来のテクノロジー系コンテンツから幅広い視聴者向けコンテンツへとラインナップを拡充したことがある。これによりメインストリームの広告プラットフォームとしての地位が確立され、今年の「Newfronts」のメインイベントに参加することになった。
新しい広告フォーマットの概要
まず「ショッパブルカルーセル広告」は、番組や映画の休憩時にスライド式のラインナップで商品を紹介し、簡単に購入できるようにしたものだ。Amazonはユーザーの利便性を考慮し、「広告は自動的に一時停止し、クリックを待つようになっています。広告との操作が終わると自動で再生を再開します。」と説明している。
次に「インタラクティブな一時停止広告」は、視聴者が一時停止ボタンを押した際に表示される半透明のオーバーレイ広告だ。商品の画像やメッセージに加え、「カートに追加」や「詳細はこちら」といったリンクが表示される。一部の広告では、アドレス登録の案内もあるそうだ。
最後に「ブランドトリビア広告」は、視聴者にクイズを出題し、正解するとAmazonショッピングクレジットなどのインセンティブが付与される。商品販売を楽しみながら促進する狙いだ。
これらの新機能により、ストリーミングの合間やタイミングを捉えてAmazon製品の購買につなげることが可能だ。Amazon側も「ストリーミングTV体験を再考し、ブランドとユーザーのエンゲージメントを向上させる革新的な体験を提供する」と自信を見せている。
今や2億人以上の顧客にリーチできる広告プラットフォームとなったPrime Videoは、デジタル広告の重要な柱へとなりつつある。eコマースと動画の融合を図るAmazonの戦略に、今後も注目が集まるだろう。
【関連リンク】
・Amazonプライム・ビデオでは間もなく一時停止中にAmazonの商品の広告が表示されるようになる(GIGAZINE)
https://gigazine.net/news/20240508-prime-video-ads-amazon-products-pause/
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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