IPv6とは?メリット・デメリットや確認方法を解説
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2023.04.18 IPv6とは?メリット・デメリットや確認方法を解説

IPv6は、最新の通信規格です。

従来のIPv4よりも通信速度が速くなっていたり、セキュリティが強力になっていたりするため、人によっては大きなメリットに感じるでしょう。

しかし、IPv6で通信するには、IPv6に対応した回線やWi-Fiルーターを準備する必要があるなどのデメリットや注意点もあります。

この記事では「IPv6ってなに?」「メリットやデメリットは?」このような疑問を抱いている方に向けて、IPv6の特徴やデメリットデメリットなどを解説します。

IPV6で通信できているのかを確認する方法もお伝えするため、対応している光回線を契約しているものの、IPv6が利用できているのかわからない方は参考にしてみてください。

IPv6は、最新の通信規格

IPv6とは?基本情報を解説

IPv6とは?基本情報を解説

IPv6とは、最新の通信規格のことです。

「IPv6」の「IP」は「インターネット上で通信するためのルール」を指しています。

そのため、IPv6は「インターネット上で通信するための最新のルール」と覚えておきましょう。

従来の通信規格であるIPv4とは、さまざまな点が異なります。

例えば、接続方式やIPアドレスの数です。

IPv4は、PPPoE方式のみでの通信になりますが、IPv6はPPPoE方式とIPoE方式が利用できます。

また、IPv4で使用できるIPアドレスは約43億個のところ、IPv6は約340澗個(1澗は1兆×1兆×1兆)を使用可能ですので、使用できるアドレスは、無限大に近い数とも言えます。

IPv6とは、最新の通信規格であり、従来よりも性能がアップしていると理解しておきましょう。

IPv6のメリット

IPv6のメリット

IPv6のメリットは、次のとおりです。

・通信速度が速くなった
・セキュリティ技術が向上した

一つずつ解説します。

通信速度が速くなった

通信速度が速くなった

IPv6は、従来の通信規格であるIPv4よりも通信速度が速くなりました。

正確には、IPv6だから速くなったわけではなく、利用できる通信方式が新しくなったため、通信速度が速くなったと理解しておきましょう。

IPv6は、IPv4でも利用できていた「PPPoE方式」に加えて、「IPoE方式」でも通信できるようになりました。

後ほど詳しく解説しますが、IPoE方式はPPPoE方式よりも通信速度が速いため、快適に通信できます。

そのため、できるだけ速い速度で快適に通信したい方は、IPv6を利用しましょう。

セキュリティ技術が向上した

セキュリティ技術が向上した

IPv6は、IPv4よりもセキュリティ技術が向上しました。

IPv6が採用しているセキュリティである「IPsec」は、通信を暗号化して第三者から情報を抜き取られにくくなっているため、安心して通信できます。

例えば、インターネット上の通販サイトで買い物をする際に、カード情報を入力したとしても、暗号化されて通信するため、第三者にカード情報を抜き取られる心配がありません。

サイト自体がSSL非対応の場合も、IPv6がIPsecによって暗号化されるため、SSL日対応のサイトでも安全に通信できます。

インターネット上でカード情報や住所を入力するのが怖いと感じている方も、IPv6であれば安心して利用できるのではないでしょうか。

IPv6のデメリットや注意点

IPv6のデメリットや注意点

IPv6は、メリットだけでなく次のようなデメリットや注意点があります。

・IPv6に対応していないサイトが多い
・IPv6対応の機器が必要

一つずつ解説します。

IPv6に対応していないサイトが多い

IPv6に対応していないサイトが多い

IPv6は、いまだに対応しているサイトが少ないというデメリットがあります。

IPv6に対応していないサイトは、IPv6で通信できないため、IPv6のメリットを十分に体感できません。

しかし「IPv4 over IPv6」という技術を使用すると、IPv6のIPoE方式でIPv4対応のサイトにアクセスできます。

通信するサイトが、IPv4対応なのかIPv6対応なのかを気にせずにIPoE方式で通信できるため、非常に快適な通信が可能になりました。

光回線の中には「IPv4 over IPv6」に対応していない回線もあるため、契約する際は事前に対応しているのかを確認してみてください。

IPv6対応の機器が必要

IPv6対応の機器が必要

IPv6を利用する際は、対応しているWi-Fiルーターを準備する必要があります。

未対応のWi-Fiルーターでは、IPv6で通信できないため、メリットである通信速度の速さを実感できません。

また、回線自体もIPv6に対応している必要があるため、光回線を契約する場合は、IPv6に対応しているのかを確認しましょう。

一例として、IPv6に対応している光回線とWi-Fiルーターを紹介すると、次のとおりです。

光回線 ・NURO光
・So-net 光 プラス
・So-net 光 minico
・auひかり
・ドコモ光
Wi-Fiルーター ・NEC:Aterm WX5400HP PA-WX5400HP
・バッファロー:AirStation WSR-3200AX4B/DBK
・バッファロー:AirStation WSR-5400AX6S-MB
・NEC:Aterm WX1500HP PA-WX1500HP
・エレコム:WMC-X1800GST-B

IPv6を利用する際は、IPv6に対応している回線やWi-Fiルーターを購入する必要があると理解しておきましょう。

IPv6の通信方式はPPPoE方式とIPoE方式

IPv6の通信方式はPPPoE方式とIPoE方式

IPv6で利用できる通信方式は、PPPoE方式とIPoE方式の2つです。

PPPoE方式とは

PPPoE方式とは、従来の通信規格である「IPv4」でも利用していた通信方式です。

最大通信速度は1Gbpsで、時間帯によっては混雑し、速度が遅くなる場合があります。

特に、お昼や夕方、夜間などの時間帯は利用者が増えるため、回線が混雑しやすいと覚えておきましょう。

IPoE方式とは

IPoE方式とは、IPv6で利用できる最新の通信方式です。

最大通信速度は10Gbpsで、PPPoE方式の10倍の速さで通信できます。

しかし、最大通信速度はあくまでも理論値であり、必ずしも最大速度で通信できるわけではないと把握しておきましょう。

とはいえ、最大通信速度が速くなっているので、PPPoE方式よりも快適に通信できることに変わりはありません。

IPoE方式は、網終端装置を経由せず、直接インターネットに接続するため、PPPoE方式よりも快適に通信できるのです。

PPPoE方式であれば速度が遅くなる時間帯も、IPoE方式であれば比較的快適に通信できます。

そのため、オンラインゲームや高画質の動画を視聴する方などにとっては、メリットが大きいでしょう。

IPv6で通信できるのかを確認しよう

IPv6で通信できるのかを確認しよう

契約している回線で、IPv6で通信できているのかを知りたい方は、こちらのサイトにアクセスし、判定開始のボタンを押すだけで確認できます。

快適に通信したい方はIPv6で通信しよう!

IPv6の最大のメリットは、IPoE方式で通信できる点です。

従来よりも快適に通信できるので、できるだけストレスなく通信したい方は、IPv6での通信を検討してみてください。

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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