TIPS 2017.10.24 自宅Wi-Fiの電波が途切れる…。そんなときは電波を「中継」して届けてもらうべし

家の中なのに、Wi-Fi(無線LAN)が「なかなかつながらない」「よく途切れてしまう」という症状にお困りな方。モデムや親機である無線ルーターに問題がないのであれば、もしかしたら子機(パソコンやスマートフォンなど)まできちんと電波が届いていないのかもしれません。

そんな電波が届かないことに悩むあなたに、ぜひおすすめしたいのが「無線LAN中継器」です。中継器は、その名の通り親機から発信された電波を中継してくれる周辺機器。

今回は中継器を生産している老舗PC周辺機器メーカー・エレコム株式会社の狩谷さんに「Wi-Fiが途切れてしまう原因」や「中継器を選ぶメリット」、「おすすめの中継器」などについて聞いてみました。

  • 無線LANの暗号化規格であるWPA2において脆弱性が発見されました。これは、暗号化された通信であっても、脆弱性を攻撃することによって通信の傍受や改ざんなどが行われる可能性があるもので、WPA2を使用して接続されるほぼすべての無線LAN機器が対象となります。詳細は下記リンクのご確認をお願いいたします。
  • WPA2の脆弱性に関して、エレコム様の調査・対応状況について (2017/10/17付)

中継器を使う前に電波が途切れる理由を特定しよう

狩谷さんによると、Wi-Fiがつながらない、途切れてしまう原因は主に「住んでいる家の環境」が原因になりえるそう。

「お住まいが鉄筋コンクリート造であれば、電波は通りづらいです。また、部屋同士の仕切りが多い、あるいは2階、3階がある広い家の場合、一部の部屋や廊下で電波を受信しづらい場合があります」

上記のようなWi-Fiを受信しづらい環境にいるときには、3つの対処法があるそうです。それがこちら。

  • 中継器を使用する
  • Wi-Fiに干渉する機器から無線LANルーターを遠ざける
  • 2.4GHzから5GHzへと無線の帯域を切り替える

「Wi-Fiへの干渉が原因の場合、無線LANルーターと干渉の元*1となっている機器を切り離す、あるいは使用を控えることをおすすめします」

家が鉄筋コンクリート造、あるいは2階建て、3階建てなど、住まいが広くWi-Fiの電波が届きづらい場合は使用するWi-Fiの帯域*2を5GHz から2.4GHzに切り替えることで問題が解消される場合もあるとのこと。この2つの方法を実践できない方には、中継器の導入がおすすめだそう。

*1 Wi-Fiが使用している電波帯域は2.4GHz、5GHzの2種類。電子レンジやBluetooth機器が使用している電波帯も同じく2.4GHzのため、Wi-Fiの電波へ干渉することがある

*2 2.4GHzは障害物に強く、遠くに飛ばすのが得意。5GHzはルーター以外で使用さることが少ない帯域なので、ネットに繋がりやすく安定している

「中継器は、Wi-Fiの電波の利用範囲を拡大する機器です。例えば、家の1階に無線ルーターがあって、2階、3階には電波が届きづらかったとします。そこで中継器を2階に設置すれば、1階の電波が中継されて2階、3階でも1階にいるときと同じように快適にWi-Fiが使えるようになるわけです」

中継器を選ぶときには通信規格に注目

もちろん無線LANルーターを現状よりもスペックの高いものに買い換えることでも、電波が届きづらい状況は改善できます。

ですが、中継器は新しいルーターを導入するよりも導入コストが安い設置が簡単というメリットがあります。そこで実際にどんな中継器を選ぶべきでしょうか。

「中継器を選ぶなら、まずは親機のルーターの無線LAN規格に対応しているかどうかを調べてください。11ac*の規格のルーターであれば、11acに対応している中継器を選びましょう。せっかく最新の規格に対応した中継器を選んだのに、親機が旧世代の規格であれば、最大限効果を発揮できません。その逆もまたしかりです。」

  • Wi-Fiには、11a、11n、11acなど、さまざまな規格があります。2017年10月現在の最新規格は11acというタイプ。それぞれの特徴などは下記の表をご覧ください。
規格名最大通信速度使用周波数帯特長
11ac (IEEE802.11a)1300Mbps/867Mbps/433Mbps (製品によって異なる)5GHz11aを改良し、帯域を11nよりも更に拡大。データ圧縮率を高めることで伝送速度を大きく高めた新規格。11a同様に電波干渉を受けにくいが、伝送距離が短く、障害物に弱い。
11a (IEEE802.11a)54Mbps5GHz5Ghz帯を使用している電子機器が少ないため、電波干渉を受けにくい。 一方、伝送距離が短く、障害物に弱い。
11b (IEEE802.11b)11Mbps2.4GHz高速ではないが、導入コストが安い。伝送距離が長く、障害物に強い。
11g (IEEE802.11g)54Mbps2.4GHz伝送距離が長く、障害物に強い。一方、2.4GHz帯は他にも使用している電子機器が多く、電波干渉が起きやすい。
11n (IEEE802.11n)450Mbps/300Mbps/150Mbps (製品によって異なる)2.4/5GHz11b/g/aに互換性。「2.4/5GHz」双方の帯域に対応。速度も向上。

中継器の操作は簡単!ボタン1つで親機と連携

最近の中継器の中でオススメのものはありますか?

「弊社のオススメは、2016年6月に発売された『WTC-1167HWH』です。

「WTC-1167HWH」右側が中継器「WTC-1167HWH」

使い方は簡単で、親機となるルーターのそばでコンセントに指し、それぞれのWPSボタンを押すだけ。それだけで親機の電波を中継することができるようになるんです。その後は、Wi-Fiを使いたい場所のコンセントに中継器を差し込んでください。

中継器

さらに、中継器は小型化が進んでいて、「WTC-1167HWH」のサイズもiPhone6sよりも2周りほど小さくなっています」

この中継器を使えば、Wi-Fiが利用できる範囲が「マンションなら2部屋分」「戸建てなら2フロア」(いずれもエレコム株式会社調べ)広がります。

ただし、中継器はあくまで電波を中継して、遠くでも接続できるようにしてくれる機器。中継器を設置したからといって、大本のWi-Fiよりも速くネットが利用できるわけではないのでご注意を。

電波を中継すれば、快適にネット利用ができる

YouTubeやNetflixが快適に視聴できない、オンラインゲームにラグが発生する、動画配信がうまくできないなどWi-Fiの接続不調にお困りな方は、ぜひ中継器を使用してみてはいかがでしょうか。きっと今よりも快適なネットライフを楽しめるはずです。

TEXT:PreBell編集部

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