ネットの疑問・お悩み

インターネットが不安定。その原因と対処法を解説。

スマホにパソコン、ゲーム機などをネットに接続するのがあたりまえとなった昨今、毎日使う回線の速度は、そのまま生活の質にも影響してくるでしょう。みなさんのご自宅のネット回線は、快適に使えていますか? Zoom会議がプチプチと途切れたり、ちょっと接続が遅いと感じたりしても、「うちの回線はこんなもの」とあきらめていませんか? ネットが不安定な原因を見つければ、対処法は意外と簡単かもしれませんよ。

この記事では、インターネット回線を不安定にしている可能性のあるさまざまな問題を取り扱い、専門家の意見を踏まえ、たしかな対処・解決法を紹介していきます。引っ越し予定・引っ越し中で新たにネット環境を整備しようと考えている方にも、必見の内容です。

目次

ネット回線を選ぶ5つのポイント

快適なネット環境を作るためには、ネットの利用状況や居住地に合わせたプランの選択が必須。どう選ぶべきなのか、So-netの回線選びのコンサルティングサ—ビス、ネットライフアドバイザーに4つのポイントを聞きました。

1.最初にチェックすべきは加入条件!

ネット回線を契約する際、まずは自分の住まいの条件を確認する必要があります。居住地や家の種類(一軒家かマンションか)などで、加入できるプランが変わってくるためです。

インターネット回線のプランは「一都六県や関西圏でしか加入できない」「マンションタイプの住居では加入できない」「建物の階数に制限がある」という条件がついてくることがほとんど。気に入ったプランなのに加入できない……という悲劇は、事前のチェックで潰しておきましょう。

2.ほとんどの人は「1Gbpsの光回線」を契約すれば間違いなし

インターネット回線には、大きく分類するとADSLと光回線がありますが、家庭でネット環境を整えるなら、光回線で最も一般的なプランである「ダウンロード時の通信速度が最大1Gbpsプラン」というものを選べばOK。このプランなら、データなどをダウンロードするならば最大1Gbpsという通信速度が出るので、家庭で動画や音楽のネット配信サービスを利用するなど通常の使用範囲内であれば十分な速度です。

動画をアップロードするなど一度に大容量のデータをやり取りする人や、オンラインゲームが趣味で速度にこだわりたいという人、動画配信サービスを4K画質で楽しみたい人などは、さらに通信速度が出る2Gbpsや10Gbpsのプランを検討してみてください。

3.ライフスタイルにあったプロバイダーのプランを選べばオトク

さて、通信速度は光回線の1Gbpsに決めました。では、どのプロバイダーが提供しているプランを選べばよいのでしょうか。光回線は、同じ1Gbpsのプランであっても多くのプロバイダーがさまざまなプランを出していますが、オトクに使うには自分のライフスタイルから選ぶのがおすすめ! なぜならスマートフォン料金や、ガス、電気などとセットで契約することで、料金が安くなるプランが準備されているからです。

たとえばSo-net(ソネット)では、以下のようにご利用のスマートフォンや携帯電話に応じたオトクなプランを提供しています。

4.光回線ではなく高速モバイル通信という選択肢も

快適な光回線も、引っ越しが多い方には不便に思える場合があります。それは、契約期間が2〜3年で設定をされていること。もし契約が満期になる前にネットを解約しようと思ったら、解約金がかかる場合があるのです。

さらに、光回線には工事が必要なことがありますが、工事料金は契約期間の2〜3年のあいだに分割で支払うものがほとんど。たとえ工事後に引越しをしてその回線を使わなくなった後でも、その残債は支払う必要があります。

そんなときに活用したいのが高速モバイル通信を利用した据え置き型ルーターです。

据え置き型ルーターソネットのWiMAX 2+ Speed Wi-Fi HOME L02(ホームルーター)

転勤などですぐに引っ越しをする予定がある、大学のキャンパスが学年によって変わるなどの方にはこちらがオススメ。

このホームルーターは、家にポンと置けば、その日からネット利用が可能。基地局と無線で通信するため、工事が必要ありません。

5.接続方式はIPv6がおすすめ

高速なインターネットを実現する手段の1つが「IPv6」という接続方式の利用です。プロバイダーがIPv6に対応しているか確認しましょう。

無線LANルーターの選び方

最適な回線を選んでも、それを無線化して部屋全体に飛ばす無線LANルーター選びを間違えてしまっては意味がありません。そこで「ルーター購入前に知っておきたい」最適な無線LANルーターの選び方を順を追ってご紹介します。

1.ルーターを買い換える前にチェック。その遅さ、ほんとにルーターのせい?

「ネットが遅いので、さあ、ルーターを買い換えよう!」……の前にちょっと待って下さい。それって本当に古いルーターが原因なのでしょうか? 買い替えの前に原因をチェックしてみましょう。

■チェックポイント その1:そもそもの通信速度は?

プロバイダーと契約している回線によっては、そもそも上限速度が遅い場合が。特にお住まいが集合住宅の場合、入居時に最初から契約しているプランでは、最大通信速度の上限が低く設定されている場合も多いので注意が必要です。

■チェックポイント その2:無線LANに同時接続している人数は?

あまりに多くの人や機器が同時接続してしまうと、通信が混み合うことで無線LANの速度は低下してします。大家族、また来客が多い人はこのポイントも確認してみてください。なお、少人数でもゲームや動画など大容量データを通信している人がいる場合、通信パフォーマンスに影響が出ることがあるので、あわせて確認してみましょう。

2.無線LANルーター選びの基本は“最新”

2つのチェックポイントを確認してみてもあてはまらない場合は、無線LANルーターの買い替えを検討してみても良いかもしれません。しかし、無線LANルーター選びでつまづきやすいポイントが通信規格。通信規格には11g、11a、11n、11ac、11axなど、さまざまな規格があります。これはスマホで言えば4GやLTEといったことを表していて、簡単に言えばスピードが違います。しかし、どれを選べばよいのやら……?

これは意外と簡単で、この通信規格、基本的にはスピードが速い順に、11ax >11ac > 11n > 11a = 11g > 11b となっています。ルーターを購入する時に迷ったら最新の規格である11axタイプ(2023年3月現在)を購入しておけば問題はないでしょう。また、無線LANルーターとONUを接続するLANケーブルも最新の規格にするのをお忘れなく。

おまけ. 新たな無線LANルーターを導入したら、実測値を図ってみよう!

インターネット接続に成功したら、実際にどれくらいの速度が出ているのかを調べてみましょう。スマートフォンで無線LANを利用するのであれば、「speedtest.net」など通信速度計測用のアプリがあるのでそれを使ってみるのが分かりやすく簡単です。

PCからであれば、契約しているプロバイダーが速度測定用のサイトを提供していることが多いので、それを使ってみることをオススメします。

ルーターは正しい設置場所に

ネット回線のプランが決まり、最適なWi-Fiルーターを選ぶことができました。これでOK! と、思いきやまだ通信速度が遅い……。もしかしたらWi-Fiルーターの設置場所に問題があるかもしれません。

1.電波は「反射する」ことを念頭に

Wi-Fiの電波はどんな障害物もすり抜けてスマホなどのデバイスに届くと思っていませんか? 実は、壁やガラスなどの障害物を隔てるとWi-Fiの電波は弱くなってしまうんです。なので、ルーターは①ふだんスマホやPCなどを使う場所に近く②ルーターと接続機器のあいだに障害物ができない位置に設置するのがポイントです。

2.水回りは絶対にNG

Wi-Fiルーターを水回り付近に設置することは避けましょう。Wi-Fiの電場は水を透過しません。キッチンに風呂場、水槽周りなど……。水場は意外と多いので、注意しておいてください。

3.カバーをかけるなんてもってのほか! 床に置くのもNG

最近はWi-Fiルーターを収める収納家具が売られていますが、材質等により電波が通り辛くなってしまう場合もあるので注意が必要です。

同様に、最近の家庭で導入されはじめている情報分電盤の中にWi-Fiルーターが設置されている場合にも要注意。配線するには便利ですが、情報分電盤の場所が家屋の中心になっていない事も多いですし、ボックスのなかに収納することで、ボックスが障害物となってしまいデバイスまで電波が届きにくくなってしまうこともあるのであまり良い置き場とは言えません。

さらに、Wi-Fiルーターの床へのじか置きも避けましょう。Wi-Fiの電波が床面に反射して電波がまっすぐに機器に届かず、速度に影響してしまいます。逆に、床や天井など壁面から離れた位置に置くと、電波が室内に広がりやすいのでオススメです。

簡単に無線LAN(Wi-Fi)環境を作る3つの方法

短期的な帰省や出張先でWi-Fiがない環境が想定される場合でも、快適なインターネット環境はあきらめたくないですよね。本見出しでは、そんな短期的な滞在でも工夫次第で叶う快適なWi-Fi環境の作り方をご紹介します。

1.有線LANルーターを無線LANルーターに変更する

1つめは無線LANに対応したルーターに買い替えてしまうこと。これは実家などの場合に限りますが、既に有線LANが備え付けられている場合は、ルーターさえ用意すればすぐに無線LAN接続でネットの利用ができます。

その際、無線LAN機器レンタルサービスを利用するのもおすすめです。多くの場合は無線LANの設定からトラブル時のサポートまで対応してくれるので、無線LANに詳しくない方でも安心して利用できます。

たとえばSo-net光(auひかりコース)をご利用なら、下記から無線LAN機器をレンタルすることが可能です。
無線LANレンタル サービス概要

2.持ち運び式の無線LANルーターを購入する

拠点を転々とする場合は「トラベル無線LANルーター」とよばれる小型の無線LAN親機が良いでしょう。この機器を有線LANルーターと接続することで、Wi-Fiの電波を飛ばしてくれる無線アクセスポイントとして機能してくれます。代表的な製品には、エレコムの「WRHシリーズ」や、コンセントに直挿しできるプラネックスの「ちびファイ3」といったアイテムがあります。

ゲーマーなら回線の安定性が重要

コンマ何秒の差が勝敗を分けるオンラインゲームの世界。そこで戦うプロゲーマーたちは、ネット回線にも非常に気を使っています。ネット回線によるタイムラグ(時間的なズレ)や、接続の遮断は、敗北の要因になりかねないからです。

そのため、プロゲーマーは基本的に有線接続しか利用しません。ですが、どうしても無線でプレイしたい場合、通信環境を安定させる方法として、「PCであれば有線LANでプレイをする」「スマホなど無線環境の場合は、電波の障害物を避けるためにWi-Fiルーターの近くでプレイをする」「ほかの無線LAN機器の電源を切っておく」といった手段があります。

ルーターの選び方のポイントとしては、転送速度(データを転送する速度)が速いルーターを選ぶこと。安価なルーターのなかには、転送速度が遅い製品があり、それがネット全体の速度を遅くしまっているケースもあります。ルーターのパッケージなどに書かれている速度はあくまで理論値(理論上考えられる最高の速度)であるということを念頭に、Wi-Fiルーターが通信速度を下げてしまうことがないよう、できるだけ理論値の高いルーターを選びましょう。

さらに突き詰めていくと「サーバーからのレスポンスの速さ」や「通信のタイムラグ」を表すPING値が少ない回線やプロバイダを選ぶのも重要となってきますが……詳しくは以下の記事で。

そしてこれが一番重要かもしれませんが、購入を考えているルーターがあるときは、「製品名 実効スループット(実際に通信ができる最大値のこと)」で検索して、他の人が測った実際の速度を確認してみること。口コミを利用しない手はありません。

ネット環境の底力を引き出そう

ちょっとした工夫しだいで、驚くほど通信速度が改善することも珍しくありません! この記事で紹介した方法を参考にして、快適なインターネットライフを送ってくださいね。

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:Getty Images

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