AI検索エンジン「Perplexity AI」とは?特徴から使い方まで徹底解説
現代は「情報の検索力」が非常に重要です。ほとんどの情報が誰でもアクセスできるようになった反面、世の中には情報が溢れかえり、むやみやたらに情報をインプットすることが正しいアクションではなくなりました。そこで大事なのが「情報の検索力」です。正しい情報を正しいソースから適切な量だけ収集するには、それだけの検索力が必要になります。
「大事なのはわかったけど、難しそう」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。近年はAIの進歩により、ネット検索にも革命が起きています。それが、この記事で紹介する「Perplexity」です。
こちらのAIを上手に活用することで、効率的な情報収集が可能になります。しかし、使い方を間違えると逆に時間がかかりすぎるので、最後まで読んでPerplexityの使い方とその特徴を学んでください。
目次
まずはPerplexity AIについて簡単に解説します。Perplexityとは、無料で使える対話型のAI検索エンジンツールで、読み方は「パープレキシティ」です。イメージは「進化版Google」といった感じで、ユーザーが入力したキーワードや文章に対して、適切で正確な回答を教えてくれる便利なAIになります。
Perplexityは各界で注目を集めており、中には「グーグルを超える検索エンジンになるのでは?」と考える人もいます。実際、2024年6月には日本のトップ企業「ソフトバンク」がAIスタートアップのPerplexityとの提携を発表しました。この提携により、ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOの3ブランドの顧客に「Perplexity Pro」の1年間無料トライアルの提供が決まっています。
では、具体的にPerplexityはどんな特徴があるのでしょうか。「検索できる」と聞いただけではその凄さがピンとこない人も多いと思うので、次項で解説します。
PerplexityはChatGPTやClaudeと並ぶほどに注目されているAIサービスです。ここでは、大きく3つの特徴に分けて解説します。
- 日本語に対応している
- ログイン&アカウント登録が不要
- 検索に特化している
従来までの検索エンジンとも、生成AIのChatGPTとも違うPerplexityの特徴について、ひとつずつ見ていきましょう。
Perplexity AIはアメリカの企業によって提供されているサービスですが、日本語を含む多言語に対応しています。そのため、日本語で検索すれば日本語の情報を探して、適切な答えを教えてくれるのです。
たまに英語で返ってきてしまう不具合もありますが、「日本語に翻訳して」と指示をすればOKです。ChatGPTなども日本語に対応していますが、まだまだ”AIっぽい”違和感のある文章を生成することが問題視されています。Perplexityは日本語をほとんど正しく解釈してくれるので、英語が苦手な方でもご利用いただけます。
Perplexity AIはログインやアカウント登録をしなくても利用できます。サイトを開いたらすぐに検索を始められるため、非常に便利です。無駄に個人情報を提供する必要がないのも嬉しいポイント。
前述したように、Perplexity AIは「検索」に特化している生成AIが搭載された検索エンジンです。従来まではあるキーワードを検索すると、上位に表示されているページを新しいタブでたくさん開き、ひとつずつ手作業でチェックするというのが当たり前でした。そのような手間によって情報を精査でき、正しい知識だけをインプットできます。
しかし、Perplexity AIを使えば、これらの作業が短縮できます。Perplexity AIに自分の疑問を文章形式で投げかけるだけで、Perplexity AI側が複数のページから情報を収集し、適切な回答を教えてくれるからです。
ChatGPTでも似たような使い方はできますが、ChatGPTは事前に読み込んだ情報から答えるのに対し、Perplexity AIはリアルタイムでWeb上から情報を収集します。その点で、Perplexity AIの方がより精度の高い回答が返ってくると言えます。
ここでは、具体的なPerplexity AIの使い方を解説します。Perplexity AIの利用方法は主に以下の流れです。
- 「Perplexity AI」の公式サイトにアクセス
- 「何かを頼みます…」に調べたいことを書き込む
- 回答が得られる
- さらに詳しい質問をすると、さらに回答が得られる
使い方はGoogleなどの検索エンジンと変わらないので、すぐに使い慣れるでしょう。コツとしては、一回の質問だけで終わらないことです。返ってきた回答により詳細な質問を投げかけることで、内容の濃い回答が得られます。
同じ生成AIの「ChatGPT」は世間にもかなり浸透してきましたが、Perplexity AIとの違いはあるのでしょうか。先に結論からお伝えすると、Perplexity AIとChatGPTは使用目的が全く違うため、上手に使い分ける必要があります。「どちらか一方が優れている/劣っている」という話ではありません。両者の強みをそれぞれ最大限活かせるようになりましょう。
最新情報を検索して調べたいというニーズを満たすなら「Perplexity AI」を、今ある情報をわかり易い文章にまとめたい、この情報からどんな戦略を立てたらいいかわからないなどのニーズを満たすなら「ChatGPT」を使いましょう。ChatGPTはテーブルの上にある情報からアイデアを思考する・まとめることが得意なのに対し、Perplexity AIは情報を集めることが得意、といったイメージです。
今回は、Perplexity AIについて解説しました。Perplexity AIを上手に活用できれば、日々の情報収集の時間を大幅に短縮できます。
情報が溢れかえる現代社会だからこそ、Perplexity AIを使って適切な情報だけをインプットしてください。そして、自分のアイデアの整合性を確かめたり、他者から意見をもらいたいと思った時にはChatGPTを活用しましょう。
場面ごとに適切なAIを使えるようになると、生産性はぐんと向上します。
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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