インターネットの速度が遅すぎる!その原因と対策
インターネットが遅い! そのストレスは並大抵のものではありません。
仕事終わりや休日のひとときに、NetflixやYouTubeで動画を観ていると、映像が途切れ途切れになってしまう。仕事で写真や映像などの重いファイルを受信すると、ダウンロードに何十分もかかってしまう。こうした状況に陥り、インターネットの速度の遅さにストレスを感じたことはありませんか?
この記事では、こうしたストレスを解消するため、インターネットが遅くなる原因とその対策を紹介します。
目次
複雑な仕組みによって成り立っているインターネット。でも、インターネットの速度が遅くなって困ってしまうことはありませんか? インターネットが遅くなる原因とその対策を紹介します。
インターネットの接続速度が遅い場合、まず考えられるのは回線が混雑しているというケースです。もともと契約している回線速度が遅い場合はともかくとして、夜などの特定の時間帯に遅くなる傾向がある場合、お住まいの地域で回線が混雑している可能性があります。
古いLANケーブルを何年間も使っていませんか? 一見同じような見た目でも、LANケーブルは実は進歩しています。LANケーブルにもいくつか種類があり、種類の違いによって通信速度が変わることもあるほどです。
Wi-FiルーターもLANケーブル同様、新しい規格が生まれ続けています。新しい規格のWi-Fiを使うことで劇的にスピードが改善する可能性があります。
どうも最近インターネットの速度が遅い。もしかしてスマートフォンやPC、タブレット、ゲーム機など、Wi-Fiに接続する端末が増えていませんか? ルーターには基本的に、同時に接続できる端末の推奨台数が設定されています。推奨台数以上の端末をつなげている場合、通信速度が著しく落ちる場合があります。
インターネット上の住所を示すIPアドレス。ネットの普及に伴いこのIPアドレスが枯渇し、新しいIPの方式であるIPv6が現在普及を始めています。従来のIPv4が採用している接続方式である「PPPoE接続」ではネットが混雑する時間帯に速度が低下してしまいがち。それに対してIPv6が可能とする「IPoE接続」ではそうした影響を受けません。そこでこれまで紹介したインターネット速度の遅い原因に当てはまらなかった場合、もしかしたらIPv4接続が原因かもしれません。
自分のインターネットがIPv6とIPv4、どちらの方式で接続しているのかは、下記のサイトから確認できます。
インターネットが遅い原因は特定できましたか? それぞれの原因ごとに適切な対策があります。それらの内容を把握して、快適なインターネットを実現しましょう。
回線自体が遅い場合、まず同じプロバイダ内でより高速なプランがないか確認しましょう。
その上で各プロバイダが公開している通信速度や実測値、口コミなどを参考に、より高速な通信が可能なプロバイダを選ぶようにすると良いでしょう。
プロバイダと通信速度の関係について、詳しくはこちら!
▶【保存版】インターネット回線を安定させるには?正しいルーター設置場所からプロバイダ選びまで完全網羅!
LANケーブルには「カテゴリ」と呼ばれる規格があり、それぞれのカテゴリで通信速度が異なります。カテゴリ3よりもカテゴリ6といった具合に、数字が大きいほど通信速度が上がるので、出来るだけ数字が大きいものを選ぶと良いでしょう。どれくらい通信速度が出て欲しいのかを意識し、自身の用途に適したカテゴリを選ぶのがオススメです。
LANケーブルと通信速度の関係について、詳しくはこちら!
▶LANケーブルの正しい選び方とは?メーカーが教える鉄則がこれ!!
LANケーブル同様、Wi-Fiルーターにも規格があり、IEEE802.11g(以下、IEEE802.は省略)、11a、11n、11acなどその種類はさまざま。基本的には速度が速い順に、11ac > 11n > 11a = 11g > 11bとなっています。お使いのスマートフォンやタブレット、PCがどの規格に対応しているかを確認し、その中で極力速い規格のWi-Fiルーターを選ぶようにしましょう。
Wi-Fiルーターと通信速度の関係について、詳しくはこちら!
▶おすすめはどれ?失敗しないWi-Fiルーターの選び方と便利な機能
まず考えられる対策は、推奨接続台数が多いルーターに買い換えることです。
でもその前に、お使いのルーターが複数のチャンネルを設定できるか確認してみましょう。複数チャンネルを設定できる場合、端末ごとに接続するチャンネルを分けることで、電波干渉による接続速度の低下を防げる可能性があります。
詳しくはこちら!
▶自宅のWi-Fi速度が遅い!原因は?改善方法はある?
IPv6の接続方式「IPv6 IPoE」は、従来のものよりも高速接続ができると言われています。そのため現在契約できるプロバイダが「IPv6 IPoE」に対応しているかどうかを確認し、対応しているようであれば契約や設定の変更を申し込むと良いでしょう。
しかし、その場合はお使いのルーターがIPv6に対応していることを確認する必要があります。
また現状IPv6対応サイトはあまり多くないため「IPv4 over IPv6」という接続方式が選択できる場合、こちらがオススメです。この方式では、IPv4にしか対応していないページもIPv6の速度で閲覧することができます。
詳しくはこちら!
▶【IPv6で速くなる】家のネットを高速化させる裏ワザ!ネットの接続を IPv4からIPv6へ変更してみよう
インターネットが遅くなる5つの原因と、その対策をご紹介しました。便利なインターネットでも接続が遅くては本来の利便性を得ることができなくなってしまいます。原因を一つ一つ検証し、改善を試みてみましょう。
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:Getty Images
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