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グルメ特化型飲食店PRプラットフォーム「モグカツ」は飲食店とインフルエンサーをつなぐ

「第3回グルメサイト意識調査」(テーブルチェック調べ)によると、飲食店検索ツールの利用率は、グルメサイトを抜いてGoogleが初めてトップになりました。

ユーザーはグルメサイトを閲覧しなくなった理由として「自分好みの店が見つからない」「信頼できない」などと回答しています。

また、多くの飲食店は「グルメサイトは月額掲載料などコストが高い」と考えているようです。

このような状況のなかで、株式会社MOGUKATSUは、グルメ特化型飲食店プラットフォーム「モグカツ」をリリースしたと発表しました。

今回は、株式会社MOGUKATSUのソヨダヒバリ様より「モグカツ」についてお話をお伺いしています。

スマホひとつで、空席を招待席にする「モグカツ」とは

スマホひとつで、空席を招待席にする「モグカツ」とは

御社の業務内容について教えていただけますでしょうか?

株式会社MOGUKATSUはSNSを活用したグルメ特化型飲食店PRプラットフォーム「モグカツ」を企画運営する会社です。「モグカツ」は「スマホひとつで、空席を招待席に」をモットーに、飲食店とグルメインフルエンサーの出会いをつくっています。

飲食店とグルメインフルエンサーをマッチングすることを起点とし、飲食店がグルメを提供するかわりにグルメインフルエンサーにPRスキルを提供してもらいます。

飲食店はグルメ体験を提供するレセプションを設定します。マッチング機能でマッチングしたグルメインフルエンサーは、お店でのグルメ体験を自身のSNSで発信し、お店の魅力を広めるというしくみです。

「モグカツ」を始めた背景には何があったのでしょうか?

1996年にグルナビがリリースされて以来、グルメサイトは長らく飲食店探しの主流でした。

しかし、最近ではGoogleやSNSでの検索など、グルメサイト以外の方法で飲食店を探す人が増えています。

まったく知らない人の口コミより、信頼できるグルメインフルエンサーにお店を体験してもらい、生の声を発信してもらうことが来店のきっかけになると考えました。

ChatGPTを使用した「飲食店SNS投稿サポート機能」とは

「モグカツ」BASICプランの概要について教えていただけますでしょうか。

「オファー機能」で、飲食店から来店してほしいグルメインフルエンサーに直接オファーできるようになったので、より多くのインフルエンサーとマッチングできるようになりました。 

グルメインフルエンサーが撮影した写真や動画は、お店に提供してもらいSNS投稿などに活用することができます。

BASICプランには、AI技術を使った「飲食店SNS投稿サポート機能」が実装されているので、グルメインフルエンサーから提供された画像素材から料理の説明やタグを自動的に生成します。

写真はインフルエンサーが撮り、「モグカツ」がSNSアカウント運用をサポートするので、飲食店はただ通常どおりお食事や飲み物を提供するだけでよいのです。

「飲食店SNS投稿サポート機能」について教えていただけますでしょうか。

「飲食店SNS投稿サポート機能」はOpenAI社のChatGPTを使用しています。グルメインフルエンサーから提供された料理画像を元に「SNS投稿用キャプション」の生成が可能です。

ハッシュタグや必ず入れたいテキストなどの情報は初期設定で入れておく必要はありますが、SNS投稿のために調理したり、撮影や投稿文を作成する手間はかかりません。

SNSそれぞれによって仕様が全く異なりますが、AIによってそれぞれの仕様に合わせたキャプションの生成が可能です。

「PR投稿」と「飲食店SNSアカウント運用」の両軸が必要

「PR投稿」と「飲食店SNSアカウント運用」の両軸が必要

BASICプランをリリースした背景には何があったのでしょうか?

従来の「モグカツ」でもグルメインフルエンサーによって飲食店のPRを拡散することはできますが、興味を持ったユーザーがお店のアカウントを訪れても、中身が充実していないと予約してもらえません。

しかし、多くの飲食店は仕込み、開店準備、通常の営業などで忙しく、SNSを活用したくても手が回らず、やり方がよくわからないことが多いです。そんななかでも、何とかSNSを簡単に続けられる状態を作りたいと思いました。

「グルメインフルエンサーによる拡散」と「お店のSNSアカウントの充実」という両軸をまわすことが必要と考え、マッチングアシスト機能と投稿サポート機能を持つBASICプランをリリースしました。

SNSは続けることが大事なのでしょうか?

飲食店は初期費用がかかる割に利益が薄い業態です。バズって瞬間的にお客さんがたくさん来ても、やがて廃れてしまうのはよくないと思います。

フォロワーの多いグルメインフルエンサーに来ていただくのもいいのですが、リッチなコンテンツを定期的に発信し続けることが大事です。

お客さんに飲食店をリピートしない理由をきくと、答えは「何となく」です。高いとかまずいとか接客が悪いということでなく、何となく行かないだけ。だからちゃんと思い出してもらう活動が大事だと思います。

2200名以上のグルメインフルエンサーが登録

インフルエンサーが登録するのに条件はありますか?

基本的には誰でも登録でき、2024年6月現在で2200名以上が登録しています。

「モグカツ」はインフルエンサーをフォロワー数で足切りしません。例えば100フォロワーしかいないインフルエンサーでも、動画を撮るのがうまくてレビューにもこだわりがあるのだったら、コンテンツを充実させるためにマッチングすべきです。

インフルエンサーの「モグカツ」利用料は無料です。

飲食店は同じインフルエンサーに何回もリクエストできますか?

飲食店は同じグルメインフルエンサーに何回もリクエストできます。

例えば、パフェのお店だとシーズンごとに種類が違います。「いついつからこのパフェを発売するのでその時に来てください」とコミュニケーションを取りつつリピートしてもらうことが可能です。

同じ人が2回3回と行ったほうが、信憑性が増すと思うので、私たちとしてもそれを推奨しています。

小さな飲食店のPRを「モグカツ」でサポート

飲食店が自店でPRするのは大変なのでしょうか?

東京には多数の飲食店がありますが、半分以上は1店舗経営している個人経営者です。2店舗経営していれば企業という扱いになりますが、7〜8割は中小企業ということになります。

朝から仕込みをして、オリジナルのおいしいご飯を提供して、PRも自分で頑張っている飲食店が、結局大手に勝てないことがあります。

開店準備、調理や接客などの営業活動だけでも多忙ですから、SNSで常に店の魅力を発信し続けることはかなり困難です。

御社の今後の展望などはありますか?

将来的には完全成功報酬型にしたいと思っています。リーチにするのかWebへのアクセス数にするのか予約数にするのかというのは現在検証中です。

おいしくても、プロモーションがうまくいかなくて潰れてしまうお店があります。第三者であるグルメインフルエンサーの信憑性があるレビューで、小さくてもおいしいお店をピックアップしていけたらいいなと思います。

飲食店はPRやSNSに時間を使わず、お店の営業に集中してほしいと思います。おいしいものを提供しているけれどプロモーションに手がまわっていないお店のPRサポートをどんどんしていきたいと思っています。

終わりに

ソヨダヒバリ様

key point

  • 「モグカツ」で、飲食店はグルメ体験を提供するレセプションを設定し、マッチング機能でマッチングしたグルメインフルエンサーは、お店でのグルメ体験を自身のSNSで発信し、お店の魅力を広める。
  • ChatGPTを使用した「飲食店SNS投稿サポート機能」は、料理画像を元に「SNS投稿用キャプション」の生成が可能である。
  • 飲食店のPRには「グルメインフルエンサーによる拡散」と「お店のSNSアカウントの充実」の両方が必要である。

いかがでしたでしょうか? 

飲食店は新規開業が多い人気の業種ですが、同時に廃業率が高い業種でもあります。

原材料費の高騰、運転資金の不足、人手不足、集客など、飲食店経営にはさまざまな困難があります。

誰にでも、小さくてもおいしいお気に入りの店がひとつやふたつ、あるものです。

お気に入りの店が繫盛するように、SNSや口コミを通じて応援してみてはいかがでしょうか。

PHOTO:iStock
TEXT:PreBell編集部

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