オンライン接客の可能性を広げる「プロリモスタッフ」
東京商工リサーチの2023年「企業の『人手不足』に関するアンケート調査」によれば、コロナ禍で人員削減した企業の6割が人手不足と回答しています。
店舗に顧客が戻ってきても、販売スタッフを確保できずに苦労している企業も多いのではないでしょうか。
このような状況の中で、総合人材サービスの株式会社ウィルオブ・ワークは、スピンシェル株式会社のオンライン接客ツール「LiveCall(ライブコール)」を使用したオンライン接客サービス「プロリモスタッフ」の提供を開始しました。
今回は、株式会社ウィルオブ・ワークとスピンシェル株式会社の担当者に「プロリモスタッフ」についてのお話をお伺いしています。
オンライン接客導入の課題をワンストップで解決する「プロリモスタッフ」
株式会社ウィルオブ・ワークは、販売、コールセンター、介護、製造、エンジニア、保育などの職種を中心に、人材派遣、業務委託、人材紹介などのサービスを提供し、専門性の高い人材ビジネスを展開しています。
コロナ禍以降、オンラインの活用が増えていますが、オンラインの導入や人材確保に課題を抱える企業も増えています。
そこで、オンライン接客ツールと弊社の人材を合わせた「プロリモスタッフ」の提供を開始しました。
「プロリモスタッフ」はオンライン接客サービスです。オンラインの接客に必要なツールや人材の手配から分析までをワンストップで対応します。
オンライン接客ツールは、ビデオ通話や音声通話を通じて接客ができ、様々な業界で導入されている「LiveCall」を使用しています。
「LiveCall」導入のサポートと高い専門性を持つ販売接客人材で、企業がオンライン接客を導入する際の課題を解決します。
「プロリモスタッフ」導入で現場に負担をかけず接客機会を創出
「プロリモスタッフ」にはどのような特徴があるのでしょうか。
オンライン接客ツールと即戦力の人材派遣で人手不足を解消し、接客機会を創出します。
オンライン接客ツールはWebサイトにリンクを貼るだけで導入可能です。準備期間は無償でヘルプし、導入後のサポートも充実しています。
人材派遣については北海道から沖縄まで拠点があり全国で採用可能なため、ニーズに合った人材を派遣できます。
オンライン接客ツールと人材派遣サービスを合わせて提供するため、企業内での採用や教育にコストはかかりません。
スタッフが2人しかいない家電量販店のコーナーに3名以上のお客様が来た場合、対応ができず取りこぼしが発生します。かといって4人体制にしたら生産性が上がりません。
そこで、オンライン接客ができるツールを設置します。リアルのスタッフ2人が接客中でも、カメラがついたディスプレイが店頭にあり、お客様は聞きたいことをオンラインのスタッフに尋ねることができるというイメージです。
オンラインのスタッフは販売のスキルを持つ専門性が高い人材です。店舗にはおらず、コールセンターなど別のところで対応しています。
企業には費用対効果のメリット、働く人には働きやすさのメリット
2店舗に5人ずつのスタッフがいた場合、リアルのスタッフを3人ずつにして、オンライン接客のオペレータを1人配置すると、7人で対応できることになります。
ある程度店舗数があったほうがコストパフォーマンスはよいのですが、上記のように2店舗でも導入は可能です。
1人のスタッフがリアルで8時間働くとしても、8時間ずっと接客しているわけではありません。リモートの場合はピンポイントで接客するので、コストパフォーマンスがよいといえるでしょう。
働く人にもメリットがあるのでしょうか?
長らく接客業に就いていたが8時間立ちっぱなしで接客するのがつらくなった、でも接客の技術を活かしたいという方などには、働きやすい仕事だと思います。
子育て中の方やシニアの方も自宅で、リモートで働くことが可能です。
どこにコールセンターを設置するか、自宅でリモートの場合セキュリティ対策をどうするかなどの課題はありますが、企業が多様な働き方を提案できれば、働く人は自分に合った働き方を選択できるようになるでしょう。
様々な業種でオンライン接客の可能性
オンライン接客はどのように利用されているのでしょうか?
量販店の店頭ではスタッフも忙しそうで、アドバイスを聞きたい時にスタッフがつかまらないことも多々あります。そんな時に店頭に設置された端末から遠隔のスタッフをいつでも呼び出せるのは、店舗側・お客様側両方に利便性があります。
また、お客様が自宅でご自身のスマホからワンタップで相談することもできます。 LiveCallはWebサイトにリンクを設置するだけで通話を開始できるので、サイト閲覧中のお客様にシームレスにサービスを提供することができます。
ご自宅からの利用の場合、自分のためだけに接客してくれることをちょっと特別なサービスという感覚でご利用いただいているようです。
どのような業種がオンライン接客に向いているでしょうか?
家電業界や金融業界、リフォーム業界からも引き合いがあります。例えば年配の方へ、NISAの説明をオンラインで行うという使い方です。
役所の手続きは複雑で、電話ではわかりづらいのでオンラインで説明してほしいという需要もあります。
画面共有だけでなく入力のサポートもできるので、手続きが複雑な金融商品の契約をすることも可能です。
オンライン接客をサービスのスタンダードに
人を介さず自動化したほうが効率的でコストもかからないのではないでしょうか?
人を介さずAIで自動化するシステムは便利ですし、これからも増えていくと思います。
しかし、あるところまではAIでよくても、一歩踏み込んだ話になるとAIでは満足度が低下します。
そこに人が介入することで満足度や購入率を上げられるはずです。専門家が最後の背中を押してあげたり、この人が薦めるなら買おうと思ってもらったり、デジタル化が進んでも人が介入することは重要視され続けるでしょう。
御社の今後の展望などはありますか?
弊社は人材会社で「Chance-Making Company」をビジョンとして掲げていますので、いろいろな働き方を提供する使命があります。
「プロリモスタッフ」を主婦やシニアの方、障害をお持ちの方でも働けるようなサービスにしたいと思っています。
オンラインサービスの会社はいくつかありますが、弊社のようにツールと人材を合わせて提供できる企業は多くありません。いずれ業界を牽引する会社になり、人と人をつなぐオンライン接客という新しいサービスを社会のスタンダードにするのが目標です。
key point
- 「プロリモスタッフ」は、オンライン接客に必要な「LiveCall」の導入や人材の手配から分析までをワンストップで対応し、オンライン接客サービスの課題を解決する。
- 「プロリモスタッフ」は、企業には費用対効果のメリットがあり、リアルでの販売接客が難しい販売経験者にはリモートで働く機会をつくる。
- デジタル化が進んでも人が介入することは重要視され続ける。人と人をつなぐオンライン接客はいずれ社会のスタンダードになる。
いかがでしたでしょうか。
オンライン接客はまだ新しいサービスです。リアルでない接客のメリットを具体的にイメージできない方も多いのではないでしょうか。
しかし、コロナ禍だけでなく少子高齢化等もあり、従来のやり方では、人手不足は解消できそうにありません。
企業にとっても働く人にとってもメリットがあるオンライン接客の導入を検討されてはいかがでしょうか。
株式会社ウィルオブ・ワーク:https://willof-work.co.jp/
プロリモスタッフ:https://willof-work.co.jp/corp/service/salesassist/online/
スピンシェル株式会社:https://www.spinshell.com/
LiveCall:https://livecall.jp/
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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